治療
初期段階では、局所の安静や消炎薬の投与、ステロイドホルモンの吸入治療を行います。これらの内科的治療でポリープが消失することもありますが、これが奏功しない場合には手術を検討します。
喉頭顕微鏡下手術
通常の手術は入院の上、全身麻酔をかけて喉頭顕微鏡下手術を行います。しかし、全身麻酔ができない場合、患者さんがどうしても入院できないという場合などは、ごく小さなポリープに限り、局所麻酔でファイバースコープを用いた摘出を行うケースもあります。
手術後、声帯に傷がつくため、安静をとって1週間程度声を出すのを控える必要があります。実際にどの程度の期間安静期間を設けるかどうかは、治療を受ける医療機関や患者さんの職業によっても異なります。
再発リスク
声帯ポリープは治療法にかかわらず再発するリスクが伴います。治療によって声帯ポリープが改善しても、声帯ポリープのできやすい環境が整えられたわけではありません。そのため、日常生活において、いくつか注意をしながら再発の予防に努めることが大切です。
特に声の出し方が悪いと声帯ポリープがやすいばかりではなく、治療完了後も再発しやすくなります。発声の仕方にも注意し、声帯ポリープが生じにくい発声の仕方を身につける必要があります。また、風邪をきっかけに声帯に炎症が生じると、声帯ポリープが再発することもあるので、風邪に注意することも重要です。
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