原因
肛門の周囲には静脈叢があり、小静脈が網目状に集合して肛門をぴったりと閉めるためのクッションの役割を果たしています。
この静脈叢が肛門への外部刺激によってうっ血することや、肛門を構成する筋肉やクッションの部分を支える組織(支持組織)が引き伸ばされて弱くなることで、痔核が発生すると考えられています。
肛門への刺激としては大きなものに、排便時のいきみ、便秘、下痢が挙げられます。排便時にいきむと内圧によって肛門に負担がかかります。便秘では便が硬いこと、下痢では激しい勢いで排便することで肛門が刺激され大きな負担がかかります。重いものを持ち上げたり激しい運動をしたりすることも肛門に刺激を与え、発症につながります。
肛門への刺激以外では、肛門周辺の血流が悪くなることも外痔核の発生・悪化の要因で、たとえば長時間の同一姿勢、妊娠、出産などが挙げられます。
また、お酒の飲みすぎはうっ血を促進するほか、香辛料(唐辛子、こしょうなど)も排便時に肛門に刺激を加えるため、このような嗜好品の取りすぎにも注意が必要です。
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