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外陰パジェット病

外陰パジェット病
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外陰パジェット病とは

外陰パジェット病は、皮膚がんの一種です。パジェット病とは、もともと主に乳房(乳腺)に発生する疾患ですが、乳腺以外に発生したパジェット病は、乳腺外パジェット病というように一括して呼ばれます。このため、外陰パジェット病は、女性の外陰部に発生したパジェット病のことになります。若い女性にはまれであり、多くは閉経後の女性に発生します。
パジェット病は、皮膚を構成する扁平上皮という部分にとどまって発生することが大多数ですが、10~20%には浸潤がん、つまり皮膚の奥まで入り込んでいってしまうタイプのものもあります。一般的に、扁平上皮までで留まっている方が完全切除可能な確率が高く、したがって治療できる可能性が高いと考えられます。一方で、浸潤がんをともなっている場合には、皮膚の内部にある小さな血管やリンパ管などにがん細胞が入り込み、周囲や全身へ広がってしまう可能性が上昇してしまいます。

そのほか、こちらの記事も参照ください
https://medicalnote.jp/contents/160707-003-IM

原因

外陰パジェット病の原因は完全には解明されていませんが、女性ホルモン(エストロゲン)に依存する細胞が主に関連していることがわかっています。ほかの危険因子としては、加齢や物理的刺激、また遺伝的な要因があるといわれています。
ほかの種類の多くのがんと同様に、何かひとつの原因だけで発生するわけではなく、さまざまな影響の蓄積で起きるものと考えるべきでしょう。


症状

病院へ受診される患者さんの多くは、痒みや軽い痛みを感じて相談に来られます。見た目では、いくつもの湿疹が広く癒合(くっついてひとつの病変のように見える)し、表面は赤いことが多いですが、褐色や白色が混在することもあります。湿ってただれることがあり、痒みをともなう場合もあります。気づかずに自分自身で触ったり掻いたりしてしまううちに、表面から少量の出血を認める場合がありますが、大量出血することはまずありません。
なかなか自然に治らない外陰部の湿疹の場合には、いつまでも様子をみることなく、婦人科や皮膚科を受診するべきでしょう。


検査

鑑別疾患(他に考えうる疾患)として、単なる湿疹、接触皮膚炎、カンジダ外陰炎などが挙げられ、見た目だけでは判別が困難なことが少なくありません。確定診断のためには生検(小さく病変を採取すること)し、顕微鏡で細胞の性質を判断する必要があり、これが最も診断能力が高い検査となります。生検は外来で行うことができ、短時間で終わるものです。痛みをともないますが、局所麻酔を使用して実施することも可能です。顕微鏡で充分に観察する必要があるため、結果が出るには通常数日から2週間程度かかります。血液検査で確定診断が可能な項目は現在のところありません。もし、パジェット病と診断された場合には、進行具合の把握や術前検査のために、より精密検査を行うことになります。
なお、パジェット病は乳がん、大腸がん、直腸がん、子宮頸がんなどの他臓器のがんを同時に重複する可能性があるため、通常全身検索が行われます。
こちらの記事も参照ください。
https://medicalnote.jp/diseases/接触皮膚炎
https://medicalnote.jp/diseases/カンジダ症/symptoms


治療

表皮内にとどまった病変に対しては、健常な皮膚を含めた局所切除が主に選択されます。病変が広範囲に及んでいる場合、外陰部全体を切除しなければならない場合もありますが、個人個人で異なりますので、詳細は主治医によく説明してもらうべきでしょう。皮膚の奥深くまで進んでいる浸潤癌の場合には、いわゆる「外陰がん」という疾患と同様の扱いとなり、治療法もそれに準じて決定されます。
一般的に、抗がん剤のみで治療を行うことはありませんが、手術後に抗がん剤を追加治療として実施する場合があります。
こちらの記事も参照ください。
thtps://medicalnote.jp/diseases/外陰がん

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