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直腸がん

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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概要

直腸がんとは、消化管の出口付近にあたる直腸に生じるがんのことです。直腸がんは、日本において発症頻度が高いがんのひとつです。症状が現れないこともあれば、下血、下痢などの症状が出ることもあります。

直腸がんが進行するとリンパ節や肺、肝臓に転移することがあります。治療方針は進行度に応じて異なります。内視鏡(大腸カメラ)を用いて切除することもあれば、手術、化学療法、放射線療法などの集学的な治療が必要となることもあります。

直腸がんは早期段階での治療がよい結果をもたらす病気です。疑わしい症状がある場合には、すみやかに医療機関を受診しましょう。

また40歳以降では毎年のがん検診を受けることが勧められています。早期発見のために検診を欠かさないようにしましょう。

原因

直腸がんの発症リスクを高める因子には、次のことが挙げられます。

  • 食生活の欧米化(加工肉や赤肉)
  • 肥満
  • 飲酒
  • 直腸がんの家族歴がある

など

直腸がんの発症例は、年齢が40歳以上になると大きく増えます。

直腸がんと直腸ポリープ

直腸がんは、直腸ポリープを前段階として生じることが知られています。そのため直腸がんのリスク因子として、消化管にポリープを生じる遺伝性疾患も挙げられます。
直腸がんのリスク因子となる代表的な遺伝性疾患には、家族性腺腫性ポリポーシスがあります。

症状

初期の直腸がんの場合、明らかな症状が現れないこともあります。

自覚できる症状としては、便に血液が混ざることや、便秘と下痢を交互に繰り返すことがあります。また病変部位からの出血により、貧血が進行することもあります。貧血が進行していると、動悸や動いているときの疲労感、顔色が悪いといった症状が現れることがあります。

直腸がんによって便の通り道が狭くなると、便自体が細くなることもあります。さらに進行すると便の通り道が完全に閉塞され、お腹の張り、嘔吐、腹痛が強くなることもあります。このような状態をイレウスと呼びます。

検査・診断

便の潜血を確認することが、直腸がんを疑うきっかけとなります。便潜血が陽性を示しているなど直腸がんが疑われる場合には、大腸内視鏡検査や注腸X線検査といった精密検査が行われます。

精密検査で疑わしい病変があるときには、病変組織の一部を採取する生検を行います。採取した組織を顕微鏡で確認する病理検査により、診断を確定します。

直腸がんでは、病変部位がどの程度まで広がっているのかを確認することも必要です。腹部CTや超音波検査、直腸周囲のMRI検査などにより病期分類を行い、治療方針が決定します。

治療

直腸がんの治療方針は、がんの広がり具合によって変わります。

がんが直腸の粘膜に限局している場合には、内視鏡(大腸カメラ)を使った治療で病変を切除します。

直腸がんが広がっているときには、手術、放射線療法、化学療法などの集学的な治療方法が用いられます。直腸がんの局所再発を防ぐため、骨盤内に放射線照射を行うともあります。また骨盤部のリンパ節を広範囲に切除する方法が選択されることもあります。

手術の方法は、直腸がんの病変部位がどの位置にあるかによって異なります。直腸には糞便を溜めておく機能があります。これは私たちが自分の意志・タイミングで排泄するための機能です。また自分の意志による排泄には、肛門括約筋が正常に働くことも不可欠です。しかし、がんの発生した部位や広がり具合によっては、肛門括約筋を切除せざるを得ない場合もあります。この場合、人工肛門を増設することもあります。

早期の発見により直腸がんの治癒を目指すためにも、40歳以上になったら毎年大腸がん検診を受けることが大切です。

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