症状
初期の直腸がんの場合、明らかな症状が現れないこともあります。
自覚できる症状としては、便に血液が混ざることや、便秘と下痢を交互に繰り返すことがあります。また病変部位からの出血により、貧血が進行することもあります。貧血が進行していると、動悸や動いているときの疲労感、顔色が悪いといった症状が現れることがあります。
直腸がんによって便の通り道が狭くなると、便自体が細くなることもあります。さらに進行すると便の通り道が完全に閉塞され、お腹の張り、嘔吐、腹痛が強くなることもあります。このような状態をイレウスと呼びます。
- リンパ節転移のみられる進行大腸がんの症状と治療は?関西医科大学医学部 下部消化管外科学講座...渡邉 純 先生
大腸がんが固有筋層(消化管粘膜下の筋肉層)を超えてリンパ節に転移している場合はステージIII以上となり、外科手術だけでは完治を目指すことが難し...続きを読む
- 大腸がんの早期発見・診断のために――原因からみる予防・検診の重要性複十字病院 消化器外科 副院長生形 之男 先生
大腸がんは、日本で非常に患者数の多いがんのひとつです。がんが進行すると血便や下血、下痢・便秘などの症状が現れますが、症状を自覚したときには手術...続きを読む
- 腹痛や下痢・便秘を繰り返す場合、大腸がんの初期症状の可能性も?横須賀市立うわまち病院 第二外科 部長菅沼 利行 先生
大腸がんは日本人の死因ランキングで上位に入っている、とても身近な疾患です。しかし、日本における大腸がん検診の受診率は現在4割をきっており、大腸...続きを読む
医師の方へ
直腸がんの概要、診断方針、治療方針をまとめて確認することができます。
Medical Note Expertでしか読めない、学会や医局の最新医療知見を得ることができます。
“赤字手術”の点数引き上げ、ロボット支援手術の術者要件廃止……外保連の取り組みと成果――光熱費高騰による病院経営難も
外科手術には人件費や材料費など多大なコストがかかるが、十分な診療報酬点数(手術料)が設定されていないために「実施すればするほど赤字になる手術」が多い現状がある。こうした外科系診療における診療報酬上の問題を是正するため、学術的検討や厚生労働省との交渉を行うのが、外科系学会社会保険委員会連合(以下、外保
【第59回日本癌治療学会レポート】大腸手術におけるアウトカム向上を目指した医療機器の開発――AIによるナビゲーションシステムと酸素飽和度イメージング(2500字)
現在の医療における画像情報やAI(人工知能)の活用は大きく進歩し、医療の標準化・均てん化に貢献している。しかし、外科治療で術者間・施設間の治療成績の格差が課題となっており、課題解決に向けた医療機器開発が求められている。長谷川 寛氏(国立がん研究センター東病院 医療機器開発推進部門 医療機器開発推進部
【第59回日本癌治療学会レポート】泌尿器科ロボット支援手術の現状と未来――次世代教育の課題(2700字)
患者への根治性を担保した低侵襲手術の提供、術者への高い操作性の提供の双方からロボット支援手術の需要が高まっている。特に泌尿器科での悪性腫瘍手術は次々とロボット支援手術に置き換わっており、全てがロボット支援手術となる時代が間近に迫っている。国立がん研究センター東病院 泌尿器・後腹膜腫瘍科長の増田 均氏
「直腸がん」を登録すると、新着の情報をお知らせします