治療
直腸がんの治療方針は、がんの広がり具合によって変わります。
がんが直腸の粘膜に限局している場合には、内視鏡(大腸カメラ)を使った治療で病変を切除します。
直腸がんが広がっているときには、手術、放射線療法、化学療法などの集学的な治療方法が用いられます。直腸がんの局所再発を防ぐため、骨盤内に放射線照射を行うこともあります。また骨盤部のリンパ節を広範囲に切除する方法が選択されることもあります。
手術の方法は、直腸がんの病変部位がどの位置にあるかによって異なります。直腸には糞便を溜めておく機能があります。これは私たちが自分の意志・タイミングで排泄するための機能です。また自分の意志による排泄には、肛門括約筋が正常に働くことも不可欠です。しかし、がんの発生した部位や広がり具合によっては、肛門括約筋を切除せざるを得ない場合もあります。この場合、人工肛門を増設することもあります。
早期の発見により直腸がんの治癒を目指すためにも、40歳以上になったら毎年大腸がん検診を受けることが大切です。
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