症状
大動脈弁狭窄症の典型的な症状は、呼吸苦、胸痛、失神の3つといわれていますが、実際は疲れやすさ、胸の不快感、ふらつきなどの曖昧な症状で始まることが多くあります。高齢者に多い病気であるため、これらの症状は“歳のせい”と考えられ放置されることもしばしばあります。また、活動性の低い人は症状が出にくいという特徴もあります。
症状を伴う大動脈弁狭窄症はなるべく早いうちに治療が必要であり、これらの症状を見逃さないことが重要です。これまで平気でできていたことが同じようにできなくなった(たとえば、以前は休まずに上れていた階段が休まずには上れなくなった)場合は、医師に相談するのがよいでしょう。失神や軽い労作での息切れ、胸痛などがある場合は、早急な治療が必要なため、すぐに病院やクリニックを受診するようにしましょう。
また、まったく無症状であっても治療が必要になるケースもあります。無症状の場合は病気が見つかりにくいですが、健康診断などで心雑音を指摘されて見つかることがあります。早期発見には、健康診断やかかりつけ医を受診した際に胸の聴診を行ってもらうのがよいでしょう。心雑音を指摘されたら、専門医の診察と心エコー図検査を受けましょう。
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