原因
貧血は、酸素を全身に運ぶヘモグロビンの濃度が低くなる病気ですが、発症メカニズムによってさまざまなタイプがあります。妊娠中の貧血で多いとされているのは、“鉄欠乏性貧血”と“葉酸欠乏性貧血”であり、それぞれ以下のような原因によって発症します。
鉄欠乏性貧血
妊娠中は胎児の成長のために妊娠前より多くの鉄分が必要になるため、鉄分が不足しがちになります。また、妊娠中は血液量が増えるため、鉄分が足りていないとヘモグロビン濃度が低くなり、鉄欠乏性貧血の発症につながります。
葉酸欠乏性貧血
葉酸はDNAをつくるのに必要な栄養素であり、不足するとヘモグロビンが存在する赤血球という血液中の細胞がうまく作られなくなるため貧血につながります。
妊娠中は胎児の成長のために多くの葉酸が必要となり、葉酸欠乏性貧血を発症しやすいとされています。また、葉酸欠乏性貧血は鉄欠乏性貧血を合併していることが多いのも特徴です。
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