症状
子宮内膜症は子宮内腔以外の部位に子宮内膜が発生する病気で、特に卵巣や子宮、腸や膀胱の隙間、子宮を支える靱帯、卵管などに発症しやすいとされています。一方で、肝臓の周囲や肺など子宮と遠く離れた部位に発症するケースも珍しくありません。
子宮内膜症を発症すると、早期の段階では月経中を中心に下腹部の痛みが強くなります。また、進行すると周囲の組織と癒着を引き起こし月経痛が悪化するだけでなく、慢性的な腰痛や下腹部痛、排便時や性交時の痛みなどが現れるようになります。まれではありますが、尿管や腸管の閉塞が起こることもあります。また、肺に発症した場合は、月経時に肺の一部に穴が開いて息苦しさや胸痛などを引き起こす“気胸”を伴うことが知られています。
さらに、子宮内膜症は卵巣や卵管などに癒着を引き起こすため不妊症の原因となるケースも多く、子宮内膜症患者の約3割は不妊症であるとのデータもあります。
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