検査・診断
小児がんが疑われるときは、がんの種類によって次のような検査が適宜行われます。
血液検査
白血球、赤血球、血小板など血液細胞数の異常や炎症の有無、腎臓や肝臓の機能などを調べます。また、がんの種類によっては特定の腫瘍マーカー(がんを発症すると体内で産生される物質)が上昇するため、診断の手がかりの1つとして血液中の腫瘍マーカーの値を調べることもあります。
画像検査
臓器、骨、神経などに発生するがんが疑われる場合は、病変の有無を確認するためにX線、CT、MRI、PET、超音波などを用いた画像検査が行われます。
一般的には超音波検査やCT検査など簡易的に行うことができる検査を実施し、病変が発見されたらMRIやPETなどを用いて精密検査を行います。
骨髄検査
白血病が疑われる場合は、骨髄の状態を評価するために骨髄を採取して顕微鏡で詳しく観察します。白血病のタイプや重症度などを評価し、治療方針を決めるうえで重要な検査です。
遺伝子検査
小児がんの中には、網膜芽腫やウイルムス腫瘍などのように遺伝子の異常が関与しているタイプのがんもあります。これらのがんが疑われるときは、診断の手がかりとして採取した血液を使用して遺伝子検査を行うことがあります。
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