しょうにふくびくうえん

小児副鼻腔炎

別名
小児慢性鼻副鼻腔炎・蓄膿症
最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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概要

小児副鼻腔炎とは、小児期に発症する副鼻腔炎のことを指します。風邪をきっかけとして引き起こされることが多く、鼻詰まりや鼻水といった症状が現れます。

小児の場合、お子さん自身でうまく症状を表現できず、病気の進行に気付きにくいこともあり、受診が遅れることがあります。症状を長引かせないためにも、いつもと違った様子があれば早めに医療機関の受診を検討することが大切です。

原因

小児の副鼻腔は成人と比べて発達は十分ではありませんが、一部、鼻と物理的な交通性を有する部分もあります。そのため、風邪のウイルスなどが鼻を介して副鼻腔に入り込むことがあり、副鼻腔炎の発症に至ります。

また、アレルギーと関連して引き起こされることがあるため、ダニや花粉などのアレルゲンが原因というケースもあります。そのほかにも、ピーナッツなどの異物が鼻の穴に入ってしまったり、鼻への外傷が原因となることもあります。

さらに、アデノイド(咽頭扁桃肥大)の存在、生まれつきの口蓋裂(こうがいれつ)逆流性食道炎の存在、二次喫煙による煙による影響、などと関連して引き起こされることがあります。

症状

風邪が長引くような形で鼻詰まりや鼻水などの症状が現れます。小児の鼻の通り道は狭く、鼻の粘膜が腫れることで鼻呼吸が阻害されてしまいます。そのため、口呼吸をしたり、いびきをかいたり、眠りが浅くなったりします。

その結果、口臭があったり、日中の集中力低下から学業に支障がでたりすることがあります。また、夜間就寝中の咳、目の周りの違和感やひどくなれば目やになどが現れる場合もあります。

お子さんは風邪を引く機会も多く、鼻詰まりや鼻水が風邪によるものであると考え、副鼻腔炎になっているとは疑われないこともあります。また、アデノイド肥大やアレルギー的な要素も関与して、小児副鼻腔炎が長引いてしまうこともあります。

検査・診断

小児副鼻腔炎の診断では、鼻鏡や内視鏡などを使用して鼻の内部を詳細に確認します。レントゲン写真やCT、MRIといった画像検査を行い、副鼻腔の炎症状況を画像的に確認することもあります。

また、鼻の中やのどの奥に存在する分泌物の培養検査を行うことがあります。これにより、副鼻腔炎に関与している病原体の存在・種類を証明します。

治療

抗生物質や抗アレルギー薬、点鼻薬などの薬剤を用いて治療します。また、鼻水を吸い取ることで鼻の通りをよくしたり、ネブライザーを用いて直接的に薬を鼻の粘膜に届けたりすることもなされます。副鼻腔炎が慢性化した際には、マクロライド系の抗生物質を長めに内服することもあります。

小児副鼻腔炎は、風邪によって引き起こされる側面があるため、手洗いやうがいなどの風邪対策を講じることも大切です。アレルギーの関与が疑われる場合には、環境の整備も必要です。肥大したアデノイドの存在が症状増悪に関与している場合には、手術的な切除も考慮します。

また、鼻すすりが症状を増悪させることもあるため、鼻すすりを控えるようにすることも重要です。

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