治療
希発月経の治療は原因によって異なるほか、妊娠を希望するか否かでも異なります。
希発月経でも基礎体温が低温期と高温期の二相性を示している場合は排卵があるといえるため、必ずしも治療が必要となるわけではありません。思春期では排卵周期が定まっていない可能性があるため、成長を待って治療を検討する場合もあります。
妊娠を希望していない場合は女性ホルモンの分泌有無によって女性ホルモンと黄体ホルモンの周期投与法(カウフマン療法)や黄体ホルモンの周期的投与法(ホルムストローム療法)、低用量ピルの内服を行って経過観察し、妊娠を希望する場合は排卵誘発薬を使用します。また、40歳代前半の場合で更年期障害のような症状がみられる場合には、漢方薬による治療のほか、血栓リスクに注意しながら低用量ピルを用いることもあります。
多嚢胞性卵巣症候群で肥満を伴う場合は改善するために減量を行います。このほか、ホルムストローム療法、低用量ピルや漢方薬の処方をはじめ、卵巣に複数の孔を開けて排卵を促す腹腔鏡下手術(ドリリング)が行われる場合もあります。
そのほか、病気に応じて治療を行います。高プロラクチン血症の場合はドーパミン作動薬が有効で、薬剤性の場合は薬剤の変更の考慮などを行います。
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