治療
治療には、薬物による保存的治療と扁桃腺の摘出を行う外科的治療があります。
保存的治療
通常の咽頭炎に則した治療を行います。解熱剤や鎮痛剤などを用い、口腔内の保湿を行います。また、細菌性の場合には原因菌に適した抗生剤が使われます。
扁桃腺炎は高熱が出やすく、激しい咽頭痛を生じるので経口摂取が困難となり、脱水状態となることもあります。そのため、全身状態をよく観察しながら脱水に対しては補液療法を行います。
扁桃腺摘出
学童期(6歳~12歳)になっても1年に4回以上の扁桃腺炎を繰り返す場合や、病巣感染がある場合、扁桃腺が高度に腫大して物の飲み込みがうまくできなかったり睡眠時無呼吸が生じたりするような場合には扁桃腺を摘出する手術を検討します。
排膿
高度な炎症によって扁桃腺周囲に膿が溜まった膿瘍を形成しているような場合には、膿を排出させるために注射で穿刺吸引を行います。吸引だけで取り切れない場合は皮膚を切開して膿瘍を取り除くこともあります。
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