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へんとうえん

扁桃炎

最終更新日
2018年08月09日
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2018/08/09
掲載しました。

概要

扁桃炎とは、細菌やウイルスに感染することが原因で、扁桃に炎症が生じている状態を指します。

扁桃は、のどの入り口あたりを囲むように存在し、咽頭扁桃・耳管扁桃・口蓋扁桃・舌扁桃の4つがあります。リンパ球を生成したり、体の中に病原体が入り込まないようにしたりするはたらきがあります。そのため、いろいろな病原体にさらされる機会も多いです。

原因となる細菌やウイルスはさまざまですが、代表的なものとして溶連菌が挙げられます。溶連菌による扁桃炎では、急性糸球体腎炎やリウマチ熱などの合併症を併発することもあるため注意が必要です。

原因

扁桃炎は、細菌やウイルスなどに感染することを原因として発症します。具体的には、溶連菌や黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、梅毒、淋菌などさまざまな細菌が原因となります。

また、ライノウイルスやコロナウイルス、アデノウイルス、単純ヘルペスウイルス、EBウイルスなどウイルスが原因で発症することもあります。

小児期のお子さんは、学校や幼稚園、保育園などの集団生活を通して病原体にさらされることが多いため、こうした年齢的な要素も扁桃炎の誘因であるといえます。

また、喫煙や飲酒の習慣と関連して、扁桃炎が生じることもあります。

症状

扁桃炎を発症すると、以下のような症状が現れることがあります。

  • 喉の痛み
  • 食べ物や飲み物を飲み込む際の痛み
  • 発熱
  • 食欲低下
  • 倦怠感
  • 口臭
  • 首のリンパの腫れ、痛み

など

扁桃を超えて炎症が広がると、上記の症状が強くなる場合もあります。また、何度も扁桃炎を繰り返すことがあり、習慣性扁桃炎と呼ばれています。

溶連菌に関連した扁桃炎では腎臓や心臓に合併症が生じることがあり、血尿や息切れ、心雑音などがみられることもあります。

また、扁桃炎と関連して、免疫異常が惹起され本来は生体を守るべき免疫物質のひとつであるIgAが、腎臓の糸球体に炎症を起こすIgA腎症や、手のひらや足の裏に膿が溜まった皮疹が多くみられる掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)などの全身疾患が誘発されるケースもあります。

検査・診断

扁桃炎の診断は、のどを観察することで行われます。また、のどからの検体を採取して、病原体を特定するための検査が行われることもあります。病原体を特定することで、細菌性の場合には治療に適した抗生剤を選ぶことができます。

そのほかにも、周囲組織に炎症が波及してしまうことがあるため、この状況を確認するために、CT検査などの画像検査が行われることがあります。

また、合併症の有無を評価するために血液検査や尿検査、心臓超音波検査などが検討されることもあります。

治療

細菌が原因の場合、特に溶連菌による扁桃炎や周囲に炎症が波及した場合は、抗生物質で対応します。

また、痛みや発熱に対しては対症療法として解熱鎮痛剤を使用することもあります。脱水にならないよう、食事を工夫したり、水分摂取を心がけたりすることも大切です。

そのほかにも、(うみ)の排泄を促すために、ドレナージ処置が行われることもあります。

扁桃炎では、免疫機能に異常を引き起こして全身疾患が惹起されているケースもあります。また、何度も繰り返して扁桃炎が起こることもあります。このような場合には扁桃そのものを摘出する手術が検討されます。

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