治療
膿瘍が形成されている部位には血流がなく抗菌薬が届きません。そのため、膿を十分に排出することが治療の基本です。口腔から膿瘍部分に針を刺したり、切開したりして排膿します。そして抗菌薬を投与します。重症感染症のことも少なくないため、抗菌薬は可能な限り内服ではなく点滴で行います。また、嫌気性菌にも効果のある抗菌剤を検討する必要があります。十分に飲水や食事ができないことが多いため点滴による水分補充も行います。気道狭窄がおきている場合が気管内挿管や気管切開などが必要となることがあります。
治療によりいったん軽快しても、再燃や再発をする例も少なくありません。その場合、根治的治療として口蓋扁桃摘出術を行います。
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