治療
染色体に生じた数や構造的な異常は、現代の医療では治すことができません。そのため、生じている症状に合わせて対症療法的な治療が行われます。
たとえば、ダウン症候群では心疾患を生じることがあるので、それに合わせて手術や内科的な治療が選択されます。また精神発達遅滞がみられることもあるため、療育的な対応が必要とされることもあります。発症した病気によっては不妊症となる場合もあり、体外受精などの方法が選択されることもあります。
染色体異常に関連して悪性腫瘍が発生した場合には、病変の広がりなどを考慮しつつ、手術・化学療法・放射線などの治療を行います。
染色体異常は、発症した病気によっては、次世代に遺伝することもあります。このような状況が疑われる場合には、遺伝カウンセリングを行うことも検討されます。
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