治療
横紋筋融解症の治療では、まず原因を取り除くことが大切です。特に薬の服用中に筋肉痛や筋肉のだるさなどの症状がみられた場合は、早期に医療機関を受診しましょう。横紋筋融解症の原因となっている薬があれば、医師の判断のもと服用を中止します。自己判断での中止は避けてください。
また、併せて症状を抑える治療も行います。まずは腎臓の機能を保護するために、必要に応じて点滴を活用しながら水分を摂取します。
横紋筋融解症が進行すると、腎不全を引き起こすこともあります。腎不全になるとカリウムなどの電解質(ミネラル)が異常に高くなるほか、代謝性アシドーシスが生じたり、肺に水がたまったりするため適切に対処しなければ命に関わる可能性があります。そのため重症の場合は血液透析が選択されることもあります。
さらに電解質異常に伴い、不整脈が生じることがあります。特に高カリウム血症は危険性が高いため、カルシウムの注射や利尿薬、ブドウ糖とインスリンの注射、カリウムを吸着するイオン交換樹脂などの治療薬を使用します。
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