検査・診断
無芽胞嫌気性菌感染症の診断は、血液や感染局所から得られた膿などを用いた培養検査を行うことでなされます。嫌気性菌は酸素の存在下ではうまく増殖できないため、こういった細菌の特性を加味した特殊な培養検査を行います。血液培養の嫌気ボトル、膿などの場合は、嫌気ポーターに採取します。
無芽胞嫌気性菌感染症では、感染症を引き起こしている臓器に関連づけた検査を行うことも重要です。誤嚥性肺炎であれば、胸部単純レントゲン写真や胸部CTなどによる肺炎状況の評価や血液ガスによる呼吸状態の評価などが重要です。
胆道感染症であれば、胆石や胆道系のがんが原因となっていることがあるため、エコーや腹部CTなどの画像検査が重要になります。
その他、肝臓や骨盤内部に膿瘍形成を来すこともあるため、同じく画像検査によって評価することになります。
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