びょうてきこっせつ

病的骨折

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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原因

病的骨折の原因となる疾患には、骨に発生するがん、骨に転移したがん、などがあります。病的骨折は、これらの病気により骨が弱くなっており、軽微な外力がかかったときなどに発生します。

骨に発生するがん(原発性悪性骨腫瘍)

骨に発生するがんには、骨肉腫(こつにくしゅ)軟骨肉腫(なんこつにくしゅ)ユーイング肉腫骨巨細胞腫(こつきょさいぼうにくしゅ)などがあります。これらのがんが進行すると、がんが発生した部位の骨が脆くなり、病的骨折を起こすことがあります。好発部位は以下のとおりです。

  • 骨肉腫:膝や肩の周囲の骨に発生しやすい。
  • 軟骨肉腫:太ももの骨(大腿骨(だいたいこつ))や骨盤、上腕の骨に発生しやすい。
  • ユーイング肉腫:大腿骨や骨盤、脊椎(せきつい)(背骨)に発生しやすい。

これらの原発性悪性骨腫瘍の患者数は少なく、「希少がん」の代表とされています。

骨に転移したがん(転移性骨腫瘍)

原発性悪性骨腫瘍とは異なり、もともと他の臓器で発生したがんが、血液やリンパの流れにのって骨に転移するものを指します。骨転移することが多いがんとしては、肺がん乳がん前立腺がんなどが知られています。

転移しやすい部位はがんの種類により変わりますが、脊椎、骨盤、肋骨(ろっこつ)などの体幹部、大腿骨や上腕骨などの体幹に近い四肢長管骨(手足の長い骨)などに多いといわれています。

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