検査・診断
皮膚炎の診断は、発症部位の観察や発症のきっかけ、経過など詳しく問診することが必要です。そのうえで、皮膚炎の原因などを詳しく調べるために次のような検査が行われることがあります。
血液検査
発症にアレルギーが関与していると考えられる場合にはアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)を特定するために血液検査が行われます。
また、アトピー性皮膚炎や内臓の病気などが原因と疑われる場合には、それぞれの病気の診断をするのに必要な血液検査が必要になります。
皮膚テスト
アレルギーが原因と考えられる場合には、アレルゲンを皮膚に晒して反応を観察する“パッチテスト”や針でアレルゲンを皮膚内に侵入させて反応を観察する“ブリックテスト”などの皮膚テストを行うことがあります。
検鏡検査
カビ、細菌、ウイルスなどの病原体による感染症を除外するために、角層や水疱、膿疱の一部を採取して顕微鏡で観察する検査が行われます。
皮膚生検
皮膚のがんとの鑑別が難しい場合は、病変部の一部を採取して顕微鏡で詳しく調べる検査が行われます。
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