治療
胃潰瘍の治療は、基本的にはプロトンポンプ阻害薬またはH2受容体拮抗薬によって行われます。腹痛には抗コリン薬、嚥下障害にはセロトニン受容体拮抗薬、胸やけには水酸化アルミニウム・マグネシウム配合剤なども用いられることがあります。
ピロリ菌感染が原因の場合は、除菌療法が行われます。除菌療法では、胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬などに加えて、2種類の抗生物質を内服します。1回目の除菌であればアモキシシリンとクラリスロマイシンを1週間内服します。除菌率は80%前後と報告されています。この方法が無効であれば、ほかの抗生物質が使用されます。
痛み止めのNSAIDsが原因の場合は、痛み止めの中止・変更が検討されます。同時に、プロトンポンプ阻害薬などを併用し、内科的薬物療法が検討されます。
セルフケア
胃潰瘍は前述の原因に加え、喫煙やストレス、香辛料、カフェイン、アルコールの取りすぎなどが発症の危険性を高める可能性があります。胃潰瘍と診断された場合でも厳しい食事制限などをする必要はありませんが、食生活など生活習慣を見直すことを心がけましょう。
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