検査・診断
医療機関では、自然流産のタイプに合わせた検査が行われます。
経腟超音波検査
子宮内容物を調べるための検査です。稽留流産では自覚症状がなく、成長が停止した胎嚢や胎芽、心拍が停止した胎児が観察されます。
また、進行流産の場合でも子宮内残存物の有無を判定するのに使います
血液検査
血液検査ではさまざまな項目を調べます。
hCG(ヒト絨毛ゴナドトロピン)濃度
胎児心拍が確認される前の稽留流産では、超音波検査と共に血中hCG濃度を計測します。hCGは妊娠すると絨毛で作られるホルモンです。週数が進むと増えていきますが、稽留流産の場合には上昇がみられません。
また、流産後にhCGは徐々に減少しますが、子宮内容物が残っている場合には減少しにくいことがあります。超音波検査だけでは内容物の有無がわからない場合に診断の補助として行う検査です。
習慣流産の検査
習慣流産の検査には、他の自然流産とは異なる検査を行います。血液検査でホルモン異常や自己抗体、血液凝固異常がないかを調べることができます。また、超音波検査、子宮卵管造影検査、子宮鏡検査、MRIなどで子宮の精密検査を行い、ポリープや子宮の奇形などが潜んでいないかを確認します。習慣流産は、一般的な検査では原因がわからないことが多いです。原因の追加と治療のために、夫婦の染色体異常などを調べることがあります。
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