検査・診断
角膜炎は、問診、症状、角膜の状態の確認によって診断されます。どのような病原体に感染しているかを調べるために培養検査が行われることもあります。
問診では、症状、発症のきっかけ(目を傷つけるようなできごと、コンタクトレンズの使い方など)、悪化の仕方や進行の速さ、再発かどうかなどが確認されます。ステロイド剤の使用、免疫抑制剤の使用、ストレス、感染症流行地への旅行なども角膜炎の発症と関係する可能性があるため、心当たりがあれば問診で伝えるとよいでしょう。
角膜の状態は、“細隙灯顕微鏡”という装置を用いて確認します。検査では、座った状態で目に光を当て、医師が顕微鏡で拡大しながら目の状態を観察します。細隙灯顕微鏡検査によって、角膜の表面や内部の様子を詳しく知ることができます。また、角膜の感覚が正常かどうかを調べるために、ナイロンの糸で角膜を刺激する“角膜知覚検査”が行われます。ヘルペス性角膜炎では感覚が低下しやすいため、特にこの検査が診断のうえで重要となります。
感染している病原体の種類を確認する際には、“培養検査”が行われることがあります。この検査では、角膜の表面をこすり取って培養し、どの種類の病原体が増えてくるかを調べます。
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