症状
電撃傷では、以下の症状があらわれます。
軽症の場合では、一般的なやけどの症状でおさまることもあります。高圧の電流が体を通ったときには、体の深い部分の組織や筋肉が傷つくことがあります。すると、知覚障害や、指先に血液が行き届かない症状が現れることがあります。
また、深い部分の筋肉が傷つくことで横紋筋融解症(骨格筋の細胞が融解・壊死すること)をおこし、筋肉の痛みや脱力などを生じることがあります。また横紋筋融解症がおこると、血液に大量の筋肉の成分(ミオグロビン)が流れ出します。その結果、腎臓の尿細管がダメージを受けて急性腎不全を引き起こすことがあります。
大きな電撃を受けた場合には、突然の心停止を生じる危険もあります。電気は水分の多いところを通りやすく、血管や心臓を通りやすい性質があります。電気が心臓を通って流れた場合は心房細動が60%におこるといわれています。心房細動は不整脈のひとつで、長く続くと脳梗塞などを起こしやすいので命に影響を及ぼす危険があるといえます。
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