しんていし

心停止

心臓

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概要

心停止とは、心臓が体に血液を送るのに有効なはたらきができていない状態を指します。通常は、心臓に近い、かつ外から触れることができる総頸動脈で脈拍が確認できないと心停止とみなします。この状態で胸骨圧迫(心臓マッサージ)を含む心肺蘇生の効果がない場合に死亡と判断します。

また、死後硬直などの兆候がでている場合は実際に心肺蘇生を行わずに判断します。 心停止には心臓のはたらきから3つの分類があります。

①脈なし心室性頻拍・心室粗動 ②無脈性電気活動 ③心静止 以上の3つです。 ①と②は心電図やエコーでまだ心臓が動いていることが確認できます。③は完全に心臓が止まっている状態ではじめが①や②であっても蘇生ができなければ最終的には③となります 。

治療

心停止でまだ蘇生する可能性があればすぐに心肺蘇生を開始します。もし「脈なし心室性頻拍・心室粗動 」であれば電気的除細動(AEDも含みます)を行います。また、心停止の原因を探し、治療できるものであれば開始します。

心停止に陥って10分以上心臓マッサージがなされないと、その後どれだけ治療の手を尽くしても助かる可能性はほぼありません。 また5分以上心臓マッサージがなされないと健常な状態に戻れる可能性もかなり低くなってしまいます。

そのため、もしも倒れている人が心停止の状態で発見してから救急車が来るまでに心臓マッサージを施さなければ、病院での措置ではどうにもなりません。また、すぐに心肺蘇生を行なった場合と行わなかった場合では、予後の回復に大きな差があります。

また、高齢で寝たきりや、がんの末期状態等ですでに状態が悪い患者さんが、望まれない心肺蘇生をうけてしまうことも問題になっています。核家族化も進み、“死”ということに馴染みが薄くなり、現時点でもしも心肺停止の状態になったとき、どうするかということについて自分の希望を家族や担当医と共有しているケースはまだまだ多くありません。

その結果本人も家族も望まない医療行為を受けることもしばしば見受けられます。人それぞれどのように最期を迎えたいかは、どのように人生を生きていくかと同じくらい大切なものです。元気なうちに自身の死生観について家族やかかりつけ医と話し、自身が納得できる形を作れるようにしていきましょう。

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