検査・診断
非典型溶血性尿毒症症候群が疑われる場合は、次のような検査が行われます。
血液検査
血小板減少や貧血の有無、腎機能障害の程度などを評価するために血液検査を行う必要があります。また、この病気と似たような症状を引き起こす病気との鑑別を行うためにも血液検査が必要です。
画像検査
この病気では血栓ができやすくなることで腎臓などのさまざまな臓器にダメージが生じます。CT、MRI、超音波などを用いた画像検査で各臓器の障害を評価すると有益なことがあります。
尿検査
この病気は腎機能障害を引き起こすことが多く、尿タンパクや尿潜血の異常が認められることが多いので尿検査を行うのが一般的です。
遺伝子検査
この病気では患者の約6割に補体のはたらきを制御する遺伝子の異常があることが分かっているため、遺伝子検査が有用です。遺伝子検査は診断の確定だけでなく、予後の判定にも役に立ちます。現在、保険診療で遺伝子検査が可能です。特に維持透析が必要となったケースでは腎移植を行っても再発する可能性があるため、移植前の遺伝子検査が推奨されています。
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