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びちゅうかくわんきょくしょう

鼻中隔弯曲症

最終更新日
2021年01月14日
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2021/01/14
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

概要

左右の鼻を隔てる仕切りの部位を鼻中隔(びちゅうかく)といいます。この鼻中隔は、成長の過程で不均衡が生じてゆがむため成人では約8〜9割の人が弯曲しています(鼻中隔弯曲)。多少の弯曲は生理的な変化であり症状はありません。しかし鼻中隔が強く曲がってしまい鼻づまり(鼻閉)などの症状を起こすと、鼻中隔弯曲症と診断されます。

症状が強く日常生活に支障をきたしている場合には、治療が必要です。治療は、症状に応じた内服薬や点鼻薬、場合によっては手術が検討されることもあります。

原因

鼻中隔がゆがむ鼻中隔弯曲は、顔の発育と共に生理的に生じます。鼻の中の大きさは顔の発育により決められていて、この範囲内に鼻中隔はおさまっています。鼻中隔は軟骨や骨によって形成されており、両者が過度に発育すると鼻中隔はおさまりきれなくなり、軟骨と骨の接合部などで徐々にゆがみます。

また、鼻に対しての外力が原因で弯曲が生じることもあります。たとえば、出産の際に赤ちゃんの鼻に対して力が加わること、幼児が鼻をぶつけたりすることなどで軟骨と骨の接合部にズレが生じます。ズレが生じた程度では問題ないのですが、ズレた状態で発育していくとやがてこのズレは大きくなり弯曲となります。またスポーツ外傷や交通事故のような大きな外力では、大きな変形を引き起こすことがあります。

症状

鼻中隔弯曲は、軽微なものも含めると約8-9割の人にみられ、症状もなく治療の必要はありません。しかし、鼻中隔の弯曲がある一定以上になるとさまざまな症状が現れるようになり、日常生活に支障をきたします。

具体的には、鼻閉や息苦しさを自覚するようになり、特にかぜを引いて鼻汁が出るようになると症状が顕著になります。また、嗅覚障害頭痛が生じたり、いびきをかいたりするようになります。そのほかにも、鼻血が出やすい、副鼻腔炎(ふくびくうえん)を生じやすいなど他の病気と関連することもあります。

検査・診断

鼻中隔の弯曲は、前鼻鏡(鼻孔をひろげる器具)や内視鏡を使用して鼻中隔を直接観察することで診断がなされます。

また鼻中隔の全体の形態をCT検査と呼ばれる画像検査を通して確認することもあります。鼻閉の程度を評価する検査には、空気の通り具合を客観的に評価する鼻腔通気度検査と呼ばれる検査があります。

治療

鼻中隔のゆがみ(鼻中隔弯曲)は多くの人にみられるものであり、ゆがみがあるからといって必ず治療が必要になるわけではありません。鼻閉などの症状で日常生活に支障をきたしている場合に治療が必要になります。

具体的には、対症療法的に抗アレルギー薬や抗ロイコトリエン薬、点鼻ステロイド薬などが用いられます。薬物療法により鼻中隔弯曲は改善しませんが、症状が改善すれば問題がないと判断されます。しかし薬物療法で症状が改善しない場合には、外科的に手術治療も検討されます。

手術は鼻中隔矯正術といい、鼻中隔粘膜下にある弯曲した軟骨や骨を切除することにより鼻中隔のゆがみを改善します。ただ小児においては、手術をするのは成長期が終わってからのほうがよいです。成長過程で鼻中隔の骨や軟骨が除去されると、鼻の発育が抑制され外鼻形態に影響をおよぼす可能性があるからです。

また安易に鼻閉を改善させる鼻用血管収縮薬を乱用してはいけません。市販薬としても販売されている鼻用血管収縮薬は、速効性がありますが作用時間は短く、連続使用で効果の持続時間が短くなり、使用後にリバウンド現象を引き起こします。そのため適切な使用法を理解しないと長期使用・乱用による鼻閉の悪循環(薬剤性鼻炎)を起こしてしまいます。

鼻中隔のゆがみにより鼻閉などの症状などがある場合には、専門の医療機関で診療を受けることが大切です。

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