びちゅうかくわんきょくしょう

鼻中隔弯曲症

耳・鼻

目次

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概要

鼻中隔弯曲とは、鼻空間を左右に分ける鼻中隔が弯曲して歪んでいる状態を指します。多少の弯曲は多くの方で見られる生理的な変化であるといえますが、鼻詰まりや頭痛などの症状が生じている状態を鼻中隔弯曲症と呼びます。

症状が強く、日常生活に支障をきたしている場合などは治療が検討されます。治療は、症状に応じた薬剤による治療や、場合によっては手術が検討されることもあります。

原因

鼻中隔のゆがみである弯曲は、顔の発育と共に生理的に生じることがあります。鼻中隔は軟骨や骨によって形成されていますが、両者の間には発育に差が生じることが少なくありません。両者の成長段階の足並みがそろわないことで、徐々に鼻中隔がゆがんでしまうことがあります。

また、鼻に対しての外力が原因で弯曲が生じることもあります。たとえば、出産の際に赤ちゃんの鼻に対して力が加わることで鼻中隔が曲がることがあります。

また、幼児や成人の場合も、スポーツ中に鼻をぶつけたり、交通事故に遭ったりすることなどで鼻に変形を引き起こす可能性があります。

症状

鼻中隔の変形は、軽微なものも含めると多くの方にみられます。軽微なものであれば、外からみて変形がわかることは少なく、自覚症状が現れることもありません。

しかし、鼻中隔の変形がある一定以上になるとさまざまな症状が現れるようになり、日常生活にも影響がおよぶことがあります。具体的には、鼻詰まりや息苦しさを自覚することがあり、特にかぜを引いて鼻水が出るようになると症状が顕著になる傾向があります。

また、頭痛が生じたり、いびきをかいたりするようになります。開いているほうの鼻で呼吸をするのが楽なこともあり、寝ているときに呼吸が楽な姿勢をとるようになることもあります。

そのほかにも、鼻血が出やすい、副鼻腔炎を生じやすいなどの症状と関連することもあります。

検査・診断

鼻中隔弯曲の変形は、前鼻鏡(鼻孔をひろげる器具)や内視鏡を使用して鼻中隔を直接的に観察することで診断がなされます。

また、鼻中隔の変形は、CT検査と呼ばれる画像検査を通して確認されることもあります。そのほかにも、空気の通り道の程度を客観的に評価するために、鼻腔通気度検査と呼ばれる方法がとられることもあります。

治療

鼻中隔のゆがみは多くの方にみられるものであるため、ゆがみがあると必ずしも治療対象になるわけではありません。

しかし、鼻詰まりを代表とした症状がみられる際には、治療介入が検討されます。具体的には、対症療法的に抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬、点鼻のステロイド薬などを用いることを考慮します。このような内科的な治療で対応できない際には、手術的な治療も検討されます。

年齢に関連して鼻中隔弯曲症が引き起こされている場合には、鼻の発育がある程度おさまる頃を見計らって手術を検討します。手術は鼻中隔彎曲矯正術といいますが、鼻中隔粘膜下にある彎曲した軟骨を切除・摘出することにより鼻中隔のゆがみを改善する手術です。

鼻中隔のゆがみにより鼻詰まりなどの症状などがある場合には、専門の医療機関での診療を受けることが大切です。

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