しーがたきゅうせいかんえん

C型急性肝炎

最終更新日:
2018年07月19日
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2018/07/19
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概要

C型急性肝炎とは、C型肝炎ウイルスに感染することで引き起こされる急性肝炎を指します。

C型急性肝炎では、その後ウイルスが体内に潜伏的に感染してしまい、慢性肝炎、肝硬変、そして肝がんに至ることもあるため注意が必要です。

C型急性肝炎では、安静をとって治療することが重要であり、同時に肝庇護剤や食事療法を検討します。治療経過に応じてインターフェロンをはじめとした薬剤を用います。

原因

C型急性肝炎は、C型肝炎ウイルスに感染することを原因として発症します。C型肝炎ウイルスは血液を介して感染が成立します。

C型肝炎の存在そのものが知られていなかった時代には特に、C型肝炎ウイルスが混入した血液を医療行為によって使用することで感染が拡大したことがあります。

現在では献血の際にC型肝炎が混入しているかどうかのチェックはされており、以前よりも輸血製剤による感染リスクは軽減しています。 

その他にも、C型肝炎ウイルスによる汚染を受けた針や注射器を用いて、入れ墨を彫る、ピアスの穴をあける、覚醒剤の注射をする、などの行為を行うことでも感染が成立することがあります。

また、母児感染や性行為などによる感染もあります。

症状

C型肝炎ウイルスに感染してから2週間から半年程度の潜伏期間を経た後に、肝炎が生じることがあります。

C型急性肝炎の症状には、倦怠感、食欲不振、吐き気、黄疸などがあります。ただし、こうした症状は日頃の疲れ程度に判断されてしまい、病院を受診することなく放置されることもあります。

C型急性肝炎を引き起こすC型肝炎ウイルスに感染すると、そのまま体内にC型肝炎ウイルスが潜伏することもあります。その後、慢性肝炎や肝硬変肝がんへと進展することがあるため注意が必要です。

検査・診断

C型急性肝炎では、血液を用いてウイルスの感染状態を評価します。C型肝炎ウイルスに感染すると、体内ではウイルスを排除するための免疫反応が惹起されます。

これに際して体内で産生される抗体を測定することでC型肝炎ウイルス感染の証明とすることがあります。

C型肝炎ウイルスの感染が過去感染であるのか、それとも急性肝炎として現在病気を引き起こしているのかを判定するために、HCV-RNAを確認することもあります。

C型急性肝炎は肝障害が引き起こされる疾患であるため、肝機能を評価することも重要です。具体的にはALTやAST、ビリルビンなどの項目を血液検査で確認します。

治療

C型急性肝炎では、安静をとって治療することが重要であり、同時に肝庇護剤や食事療法を検討します。

自然に改善することがある程度の割合で期待できるC型急性肝炎ですが、ときに肝機能障害が慢性化することがあります。

C型肝炎ウイルスを体内から排除できないこともあるため、治療経過に応じてインターフェロンを始めとした薬剤を用いて、よりC型肝炎ウイルスに特化した治療を計画します。

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