しーがたまんせいかんえん

C型慢性肝炎

肝臓

目次

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概要

C型慢性肝炎とは、C型肝炎ウイルスに感染することで慢性的に引き起こされる肝臓の炎症を指します。

初期の段階では特に目立った症状が現れることはありません。しかし、体内ではウイルスが増殖しており長い期間を経て症状が現れはじめます。

C型慢性肝炎になると、肝硬変、さらには肝がんに至ることもあるため注意が必要です。

原因

C型肝炎ウイルスに感染することが原因で発症します。C型肝炎ウイルスは、血液を介して感染が成立することが知られており、具体的には、以下のような状況で感染の可能性が考えられます。

  • 感染者の血液による血液製剤を介した感染
  • 入れ墨
  • ピアスの穴をあける
  • 覚醒剤の注射

など

入れ墨やピアスの穴をあけるなど針を使う行為では、C型肝炎ウイルスに汚染された針を使い回すことで、感染の拡大が引き起こされることが考えられます。

また、上記以外にも、母児感染や性行為などによる感染もあります。

症状

C型肝炎ウイルスに感染した場合、慢性肝炎を引き起こす以外に、急性肝炎や肝硬変、肝がんなどさまざまな病態を生じることがあります。

C型肝炎ウイルスによる急性肝炎の初感染例のうち、半数以上の方に症状の慢性化が認められます。

慢性肝炎になると、初期には非活動期と呼ばれる期間に入ります。この非活動期では明らかな症状が現れることはありませんが、体内ではC型肝炎ウイルスが増殖しています。

その後10~15年経た後に、活動期へと移行します。この時期には血液検査上でも肝炎を思わせる異常値が示されます。また、倦怠感や食欲不振、吐き気などといった症状も現れます。慢性肝炎を放置すると、肝硬変や肝臓がんへと病状が進行していく危険性が高まります。

検査・診断

C型肝炎ウイルスへの感染を確定するために、血液検査を用いて、抗体検査やC型肝炎ウイルスの遺伝情報が含まれるRNAの検出などが行われます。

また、C型慢性肝炎では、肝機能障害の程度を定期的に確認することも大切です。そのため、血液検査を用いて、ASTやALT、ビリルビンなどの項目も評価します。

そのほかにも、超音波検査などを用いて画像的に肝臓の状態を評価することもあります。

治療

C型慢性肝炎では、C型肝炎ウイルスを体外に排除するための治療が選択されます。具体的には、インターフェロンという方法や抗ウイルス薬の使用をあげることができます。

近年では新たに登場した薬剤を用いることで、高い確率で肝硬変や肝がんへの進行を抑制することが期待できるようになってきています。

適切な治療を受けることで重篤な合併症を予防するためにも、C型慢性肝炎の早期発見・早期治療がとても大切です。