治療
現在のところ、HTLV-1の増殖を抑える抗ウイルス薬は開発されていません。そのため、この病気には根本的な治療法はなく、治療は脊髄の炎症を抑えて症状の進行を遅らせることが主体となります。
現在行われている主な治療法としては炎症を抑えるステロイドやさまざまなウイルスの増殖を抑えるインターフェロンαの投与などです。ステロイドの投与を行うと7割程度の方で症状の改善が認められます。インターフェロンαの投与はHTLV-1の増殖をやや抑える効果があることが分かっています。
また、この病気は下肢の麻痺、筋力低下、痙縮などが進行していくため、リハビリテーションを継続していくことも大切です。このほか、排尿障害は尿路感染症などの原因となるため、尿が自力で排出できない場合は尿道から膀胱に管を挿入して尿を排出する“自己導尿”が必要となることもあります。
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