医療法人 相生会 にしくまもと病院(以下、にしくまもと病院)は、熊本市南区に位置する病院です。同院は「熊本ホスピタウン構想」にもとづき、地域の皆さんを医療・福祉・保健の側面からサポートしています。
熊本ホスピタウン構想を中心に、地域の皆さんに寄り添う取り組みについて、病院長の山口浩司先生にお話を伺いました。
1988年の開設以来、当院は熊本市内および宇土・宇城地域や天草地域を中心に、回復期および慢性期の患者さんに対して医療を提供しています。回復期・慢性期医療とは、緊急治療を要する急性期治療を終えた患者さんを対象に行う、入院からの在宅復帰や住み慣れた地域で暮らし続けるためにサポートする医療です。具体的には、手術後や症状が悪化した患者さんに、自宅での生活に戻るためのリハビリテーションを中心とした治療を行います。
当院は、地域の皆さんがどのようなときも住み慣れた地域で暮らすことができるよう、医療面からサポートしていきます。
当院が掲げる寄り添う医療の根底には、熊本ホスピタウン構想があります。熊本ホスピタウン構想とは、地域の皆さんの暮らしを医療・福祉・保健・生活・仕事の5つの側面からサポートすることを目的とした安心して暮らせる街づくりをすることです。
現在は、病院での「医療」をはじめ、介護施設などでの「福祉」、各種健康診断や予防接種などの「保健」の分野から、地域の皆さんをサポートしています。今後は、バリアフリーな地域づくりを軸とした「生活」、年齢を重ねても生きがいを持てる地域にするための職場づくりをする「仕事」の分野からも、地域の皆さんの暮らしを支えていきたいと考えています。
熊本ホスピタウン構想にもとづく多方面の取り組みによって、地域の皆さんが安心して暮らせる地域づくりを行っていきます。そのなかで当院は、これからも地域の皆さんに寄り添う医療を提供いたします。
次の項目では、熊本ホスピタウン構想の実現に向けた具体的な取り組みについて、詳しくご説明いたします。
当院では、開設時から整形外科に力を注いでいます。2014年には、変形性関節症の治療に特化した関節外科センターを開設し、特に変形性膝関節症の治療実績を重ねてきました。
変形性膝関節症とは、加齢やO脚などが原因で膝関節の軟骨がすり減り、痛みや歩行困難などが生じる病気です。関節外科センターでは、内視鏡を用いた関節鏡視下手術や人工膝関節置換術を行っています。
関節外科センターでは、患者さんが持つ「自分で歩きたい」という願いや「運動したい」という思いを実現することが使命だと考えています。今後も、地域の皆さんの多様な願いや思いを実現可能にするために、症状に応じた治療を提供していきます。
当院は、地域の皆さんがいかなるときも適切な医療を受けることができるよう、急性期治療を終えた回復期・慢性期の患者さんの治療を担っています。具体的には、急性期治療を終えた患者さんの治療を当院が引き継ぎ、在宅復帰を目指した治療やリハビリを提供しています。
今後は、地域の医療機関との連携をさらに強化して、地域の医療機関全体で地域の皆さんが早期に在宅復帰できるようサポートしていきます。
住み慣れた地域で暮らしたいという患者さんの願いを実現するためには、患者さんそれぞれに対応したリハビリを切れ目なく提供することが大切です。リハビリテーション部では、運動機能回復を目的としたリハビリをはじめ、家事や仕事復帰を目指した生きる喜びにつながるリハビリを提供しています。また当院では、入院患者さんに限らず、自宅などで生活する方を対象にした通院リハビリや訪問リハビリにも対応しています。
このように、リハビリの目的や生活環境が異なる多様な患者さんに対して、それぞれに応じたリハビリの提供体制を整えることによって、どのようなときも途切れることなくリハビリを提供できるよう尽力しています。
若手医師の皆さんには、取り組みたい専門領域を見つけて、専門性を活かしていきいきと働いていただきたいです。また、成長を支援してくれる場所で、多職種のスタッフたちと切磋琢磨していただきたいです。
当院では、研修体制の確立や院内研究発表会の実施、チーム医療によって、皆さんの成長をサポートする環境を整えています。向上意欲のある若手医師の方は、ぜひ当院で専門性を磨いていただきたいです。
当院は、どのようなときも地域の皆さんに寄り添う病院であるために、熊本ホスピタウン構想を主軸に、医療・福祉・保健の分野から地域の皆さんをサポートしています。
とりわけ当院では、リハビリを中心とした回復期・慢性期医療の提供に注力しています。これは、急性期治療が終わった患者さんが在宅復帰に向けた医療を途切れることなく受けることができるようにするためです。当院が急性期治療を終えた患者さんの治療を引き継ぐことで、地域の医療機関全体で地域の皆さんを支えています。
今後は、地域の医療機関との連携体制をよりいっそう強化していきます。このような医療連携のなかで、当院は患者さんが速やかに在宅復帰できるように、かけ橋のような存在として回復期・慢性期医療を提供していきたいと考えています。そして、将来的には医療・福祉・保健・生活・仕事の5つの側面から、地域の皆さんを支援していきます。
医療法人 相生会 にしくまもと病院 病院長
医療法人 相生会 にしくまもと病院 病院長
日本整形外科学会 整形外科専門医・認定リウマチ医日本リウマチ学会 リウマチ専門医日本骨粗鬆症学会 認定医日本リハビリテーション医学会 会員日本骨折治療学会 会員日本人工関節学会 会員日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会 会員
1992年より整形外科医としてキャリアをはじめる。2009年に医療法人 相生会 にしくまもと病院の整形外科部長として着任し、関節外科センターの設立や骨粗しょう症チームの組織など、多職種とのチーム医療を展開。2019年4月1日から、医療法人 相生会 にしくまもと病院の病院長に就任。膝関節のスペシャリストとして、日夜、臨床や研究に向き合う。
山口 浩司 先生の所属医療機関
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まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。
現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。