インタビュー

チアゾリジン薬を処方された時に気をつけること

チアゾリジン薬を処方された時に気をつけること
宮川 高一 先生

医療法人社団ユスタヴィア 理事長 、クリニックみらい国立 院長

宮川 高一 先生

菅野 一男 先生

かんの内科 院長

菅野 一男 先生

貴田岡 正史 先生

医療法人社団 明芳会 イムス三芳総合病院 内分泌(甲状腺)・代謝(糖尿病)センター センター長

貴田岡 正史 先生

この記事の最終更新は2015年03月30日です。

  • チアゾリジン薬はインスリン抵抗性を改善する、すなわちインスリンの働きを良くする薬剤です。
  • 多くの2型糖尿病の患者さんは肥満であり、肥満はインスリン抵抗性の原因になります。
  • チアゾリジン薬は脂肪組織や筋肉に働きかけることによって、インスリン抵抗性を改善して、インスリンの働きを良くします。

ピオグリタゾン塩酸塩という薬です。

チアゾリジン薬は体重増加を招くので、食事療法、運動療法をしっかりと行うことが大切です。

また、チアゾリジン薬の副作用として、「むくみ」が出てくることもあります。
これは、インスリンの塩気を体に入れる作用によるもので、「むくみ」が出るのはインスリン抵抗性を改善させて、効いている証拠でもあります。
「むくみ」が出てきた際には、塩分摂取を控えめにするようにしましょう。

チアゾリジン薬を高用量で飲み続けることにより、膀胱癌を起こすリスクが報告されましたが、現在は否定的と考えられています。

海外では女性の骨折リスクの上昇が報告されています。

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