心臓リハビリテーションは継続してこそ、初めて効果が生まれます。そのためには、在宅での日常生活において、いかに医師の指示通りの運動習慣・生活習慣を実践できるかが、効果のカギを握ります。ここでは、「安全に」「有効に」「長く継続」するためのポイントを、国立循環器病研究センター循環器病リハビリテーション部・心臓血管内科部長後藤葉一先生にご紹介頂きます。
心臓リハビリテーションで最も大事なことは「継続すること」です。入院時のリハビリテーションの効果はあくまで短期的で限られたものです。退院後の「通院リハビリテーション」、さらにはプログラム終了後の「在宅リハビリテーション」をどれだけ「長期間」しっかりと続けられるかどうか。これが再発予防や、予後の順調な生活にはっきりとした違いをもたらすのです。
医師から指示された運動処方をもとに運動習慣を身につけ、患者教育で学んだ再発予防の食事内容や生活習慣を自ら実践できる患者さんであれば問題はないのです。しかし、人間誰しも今までの習慣を変えるというのは、そう簡単なことではありません。
ですから当センターではリハビリテーションプログラム終了時の個人面談にはご家族にも同席頂いております。それは、在宅リハビリ時にはご家族からの励ましやサポートが大変重要であると考えているからなのです。ご家族によるケアを受けながら、リハビリテーションを続けてもらい、再発を防ぐ。これが私の強調したいポイントでもあります。
在宅運動療法のキーワードは「安全に」「有効に」「長く継続する」です。以下に注意点である10カ条をお伝えします。
以上を守って頂きながら、継続してリハビリテーションを行うことで、その効果を身をもって実感して頂くことができるでしょう。
国立循環器病研究センター 循環器病リハビリテーション部 部長 (心臓血管内科併任)
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