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インタビュー

子どもの機嫌が悪いとき 緊急対応が必要なケースもある

子どもの機嫌が悪いとき 緊急対応が必要なケースもある
笠井 正志 先生

兵庫県立こども病院 感染症科部長

笠井 正志 先生

「子どもの機嫌がなんだかいつもと違う」、そんなとき親御さんはどうしたらいいか迷うかもしれません。子どもの機嫌が悪いとき、大抵は問題ありませんがごく一部に緊急の病気が隠れていることもあります。今回は、兵庫県立こども病院感染症内科科長の笠井正志先生にお話いただきました。

子どもの機嫌が悪いとき、親御さんはどうするべきでしょうか。

そのまま自宅で様子を見ていていいのか、病院に電話相談するべきか、あるいはすぐに病院に向かったほうがいいのか、大体この3つの選択肢を考えるでしょう。

結論からいうと、ほぼ9割以上は自宅で様子をみているうちに落ち着く問題のないもの、自然に治るものです。ただし、ごく一部に急激に悪化するような緊急度の高い疾患が隠れていることがあるため注意が必要です。(関連記事:「子どもの機嫌が悪い、ぐったりしているとき:病気の可能性とその種類」

機嫌が悪い子どもはほとんどの場合、時間が経つと自然に落ち着いてしまいます。私が思うに、機嫌が悪い原因がはっきりとわかるケースは半分以下ではないでしょうか。この中でも、何かしら手を加えてあげると早く機嫌を直してあげられることもあります。緊急性の高いものをどのように見分けるかはとても重要ですが、緊急性が高くない場合でも、どうすれば子どもを不機嫌な状態からもとに戻してあげられるか考えることが大切です。

最近は、小児救急でんわ相談(#8000)事業も普及していますが、「不機嫌です」という電話相談に関しては、対策を回答するのがとても困難です。

子どもが不機嫌になる原因の中で一番怖いのは、重症の感染症にかかっている場合です。例えば、細菌性髄膜炎(脳をつつむ髄膜の感染症で、高い割合で重症化し後遺症を残す)にかかっていると、頭の中の圧力が高くなって頭が痛くなり、機嫌が悪いという場合があります。不機嫌の原因の中にはこうした重大な病気が隠れている場合もあれば、単に機嫌を損ねただけの場合もあり、原因の範囲がとても広いのです。もしかすると、「発熱」よりも原因が幅広いかもしれません。子どもが発熱した場合、医療者の間には重大な病気である可能性を見極める基準が複数あり、医師は大体どのように診ていけばいいかわかっています。しかし、「不機嫌」はグレーゾーンの幅が非常に広いのです。

子どもの機嫌が悪いとき、多くは次の4つの状態に分けられます。

1:泣き方が強い(激しい)状態

2:食欲・意欲が低下している状態

3:泣き方が弱くなる状態

4:意識まで悪くなっている状態

参考文献:「HAPPY!こどものみかた」第二版p40-41

1から4へと下にいくほど重症な病気が隠れており、「泣き方が弱い」「意識が悪い」と感じる場合はすぐに病院に向かう必要があります。難しいのは、「泣き方が強いとき」に病院に行くべきかそうでないかをどのように判断するかという部分です。

「こどもの様子がおかしい」と思ったときは、日本小児科学会が運営する「こどもの救急(ONLINEQQ)」も参考にしてみてください。

 

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