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インタビュー

子どもの機嫌が悪いとき 家庭でできる「子どものみかた」(応用編)

子どもの機嫌が悪いとき 家庭でできる「子どものみかた」(応用編)
笠井 正志 先生

兵庫県立こども病院 感染症科部長

笠井 正志 先生

記事2「子どもの機嫌が悪いとき 家庭でできる子どものみかた(基本編)」では、子どもの機嫌がいつもと違うとき、大抵は問題ないものの、ごく一部に緊急の病気が隠れているという話をしました。とはいえ、家庭では子どもの状態をどのように判断したらよいのでしょうか。引きつづき、兵庫県立こども病院感染症内科科長の笠井正志先生にお話しいただきました。

子どもの機嫌が悪いとき、①泣き方の強弱をチェック、②おむつの中など見えない部分をチェック、③「食う、寝る、遊ぶ」ができているかをみる全身のチェック、という順番で確認するとよいことは記事2「子どもの機嫌が悪いとき 家庭でできる子どものみかた(基本編)」でお話ししました。これは特別な方法ではなく、親御さんの普段の行動通りに子どもをみていけばよいのです。

子どもの機嫌が悪い原因を見極めるサインとして「食う、寝る、遊ぶ」ができているかはとても重要です。これは、根拠となる医学的論文があるわけではありません。しかし、子どもの活動の様子や、私自身が多くの子どもをみてきた経験からも、かなり的を得た見方だと考えています。多少気になるサインが子どもにあったときも、この「食う、寝る、遊ぶ」ができていればまず安心できますし、緊急ではないことが多いでしょう。

基本編に続き応用編ですが、もし可能であれば、①色 ②動き ③熱 ④音の4つのポイントを意識してみてください。この4つは、意識しなくとも実は普段からご家族が自然にチェックされているポイントといえますが、ここでは具体的にどのような点に着目すればよいか説明していきます。

①子どもの「色」

色の中でおそらく一番目につくのは「顔色」でしょう。

顔色が普段と違って「赤、青、白」の場合は受診が必要です。真っ赤であれば重症なアレルギーアナフィラキシーといいます)のサインかもしれませんし、真っ青や真っ白の場合は危険な状況のサインといえるでしょう。

ただし、顔色が赤いときというのは重症ではない場合も多々あります。例えば大泣きすると顔色が真っ赤になります。そのため、「異常なほど赤い場合」は、何か異変があるのだと考えましょう。

②子どもの「動き」

動きの中でも目の動きは、意識状態を確認するときに重要です。手足の動きも、パッと見て痙攣していないかを見極める参考になります。また、子どもに動く意欲があるかどうかもポイントです。手足を動かさない場合は、何か異変が起きているのかもしれません。

③子どもの「熱」

熱は測ればすぐにわかります。なかには「手足の冷たさ」と書いてある本もありますが、なかなか一般の方が判断するのが難しいと思います。

④子どもの「音」

呼吸をしているときの異常な「音」も重大なサインです。

具体的には、「ヒューヒュー、ゼイゼイ、ハアハア」という呼吸をしている場合は苦しいというサインです。また、「変な咳」がでていないかも注意します。犬やオットセイが吠えるような低い音の咳はクループという病気が考えられます。咳は元気な場合にももちろん出ますが、不機嫌に加えて変な音の咳がでている場合は注意が必要です。

「食う、寝る、遊ぶ」のチェックから「色、動き、熱、音」のチェックを行ってみて、少しでも異常があれば病院の受診が必要ですが、基本的には親御さんが「おかしい」と思ったら受診してよいのです。記事1「子どもの機嫌が悪いとき 緊急対応が必要なときがある」で紹介したように、不機嫌の大半は問題ないのですが、ごく一部に緊急の病気が隠れているため、不機嫌は十分な受診理由になります。受診をためらわないことはもちろん、判断基準として、こうした「子どものみかた」を知っておくと、今後も親御さんや子どもの役に立ちます。

 

「こどもの様子がおかしい」と思ったときは、日本小児科学会が運営する「こどもの救急(ONLINEQQ)」も参考にしてみてください。

 

【先生方の記事が本になりました】

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