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公開日 : 2017 年 05 月 23 日
更新日 : 2017 年 10 月 20 日

乳がんは手術して終わりではない-患者さんを長期的にサポートするために

乳がんは、女性特有のがんの1つです。近年では疾患の啓発が進み、検診を受ける方も増えてきたのではないでしょうか。乳がんは、がんの切除をすれば治療が完了するイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、再発するケースがあるため、長く付き合っていく疾患であるといいます。

乳がんの患者さんの治療にあたってこられた東京医科大学病院 乳腺科の河手 敬彦先生は、乳がんの治療は患者さんやご家族の精神的なサポートにまで及ぶとおっしゃいます。特に近年は、医師のみならず、病棟スタッフ皆で乳がん患者さんやご家族をサポートすることを目指し、ご尽力されてこられたそうです。今回は、同病院の河手 敬彦先生に、乳がん患者さんへのサポートに関する取り組みや想いをお話いただきました。

乳がんは長く付き合う疾患である

乳がんは手術をすれば治療が終わるわけではない

乳がんは、手術をすれば治療が完了するような疾患ではありません。再発するケースもあり、長く付き合っていかなければならない疾患であると思います。もちろん手術によりがんを切除することは重要ですが、あくまでそれは局所治療に過ぎません。そのため、手術によりがんを綺麗にとり除くことができても、がんが再発する場合もあります。たとえば、片方の乳房ごとがんを切除した場合でも、もう片方の乳房にがんが再発することがあります。また、再発は全身のどこに発生するかわかりません。

術後の患者さんは定期的な検査が重要である

検査

そのため、私たちの病院では、手術によりがんを切除した患者さんには、手術を受けたほうの乳房を含め、年に1度のマンモグラフィとエコーを実施するようにしています。また、術後の患者さんには、定期的な人間ドッグの受診も有効であるでしょう。人間ドッグを受診し全身の検査をすることで、術後の全身の状態を評価し、体に問題がないことを確認できるからです。このような定期的な検査を含め、乳がんは長く付き合っていく疾患であると考えています。

乳がんの患者さんには精神的なサポートが重要である

乳がんが進行し、ほかの臓器に転移などして動けなくなり、体力の限界がきた最後に入院となることが多くあります。そのため、入院になったとしても、残された時間があまりない場合も少なくありません。

患者さんのどんな話も受けとめたい

患者さんと話す医師

そのような終末期では、精神的なサポートが非常に大きな役割を果たします。感覚的な話になってしまいますが、本当に言いたいことがあるときの患者さんの顔は、何となく違って見えます。その場合、何か言いたいことを言えずにいることが多いのです。たとえば、大きな話し合いが終わったあとに、患者さんに「本当は何か言いたいことがあったのではないか」と尋ねると、一気に話し出すような患者さんもいます。患者さんが不安を感じていてもそれを言えずにいる場合も少なくないのです。それは、ご本人にとって非常に辛い心情であると思います。私は、このように言いづらいことであっても、患者さんのどんな話でも聞きますし、受けとめるよう心がけています。

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