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第82回 日本循環器学会学術集会に向けて

第82回 日本循環器学会学術集会に向けて
澤 芳樹 先生

大阪大学医学部附属病院 心臓血管外科 教授、日本胸部外科学会 理事長、日本再生医療学会 理事長...

澤 芳樹 先生

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来る2018年3月23日〜25日、大阪国際会議場他にて第82回日本循環器学会学術集会が行われます。今年は「Futurability  ~ 明日の循環器医療を拓く ~」をテーマに、大阪大学大学院心臓血管外科教室を事務局として開催されます。

今回は大阪大学大学院心臓血管外科教授であり、当学術集会会長の澤芳樹先生にテーマにかける思いや学術集会のみどころについてお話を伺いました。

本学術集会は「Futurability  ~ 明日の循環器医療を拓く ~」をテーマと致しました。Futurabilityとは「Future(未来)」と「Ability(可能性)」をあわせた造語で、「未来の可能性」という意味を持ちます。この言葉は、私が所属する大阪大学医学部附属病院のスローガンとして商標登録にもなっています。

本学術集会で集まった演題・企画のなかにも「Futurability」を謳った物が多々あります。たとえば「心不全診療のFuturability」と題し、プレナリーセッション(会議)を行います。心不全とは循環器疾患の基本ともいえる疾患の1つで、心臓のポンプ機能が低下することによってさまざまな症状が起こります。

また、「緩和医療のFuturability〜高度化する医療のなかで緩和・終末期医療を考える〜」も注目を集めています。近年は、心臓移植の代替医療として人工心臓が用いられることがあります。特に終末期医療など、緩和医療として人工心臓を使用する方針に関しては、2017年に治験が終了したばかりでこれから承認が予定されています。

医療コメディカル

近年の循環器医療は患者さんがよりよい治療を受けるために、診療科や職種をまたいだ連携が必要とされています。たとえば2009年から行われているTAVI*は、心臓血管外科や循環器内科、麻酔科などの診療科の垣根を超えた医師と、臨床工学技士や放射線技師などコメディカルスタッフとの連携が必要です。今後はTAVIだけでなく、他の循環器医療でも同じような連携が求められるでしょう。

日本循環器学会は、外科・内科・小児科・放射線科など複数の診療科の医師が参加しています。本学術集会も診療科の垣根を超えた議論や知識の共有ができる場として活用いただきたいと思っています。

TAVI……大動脈弁狭窄症を治療する治療方法。カテーテルを用いて心臓の弁を人工のものに置き換える。

心臓

本学術集会は、さまざまな分野の発展に寄与されている先生を招き講演を行います。今回はなかでも注目していただきたい講演についてご紹介します。

Alain Cribier先生はフランスご出身の医師で、TAVIを発明し2002年に初めて治療で使用された先生です。今回は、TAVIの創始者として近年さらなる発展が見受けられるTAVIについてご講演いただきます。

また、ノーベル医学生理学賞を受賞された京都大学iPS細胞研究所 所長の山中伸弥先生による講演にも注目です。この講演では、iPS細胞の現状や未来に関してお話いただきます。

会長講演では、循環器医療の未来に思いを馳せ、今後の展望や課題、取り組みやテクノロジーとの融合についてお話する予定です。また、会長特別講演を2件予定しています。1つめは私の友人でもあり、落語家の桂文枝先生を招き、「病院は ネタの宝庫」というテーマでお話いただきます。2つめは私の先輩でもある大阪大学免疫学フロンティア研究センターの岸本忠三先生にご講演いただきます。

また、本学術集会では「"まごころ”のおくりもの〜みんなでつなごう心臓移植〜」と題し、心臓移植に関する「大阪宣言」を発表します。日本はまだ臓器提供に抵抗のある方も多く、年間の心臓移植の症例数も他国と比較して少ない傾向にあります。

この宣言では心臓移植への知識・関心を高め、移植が必要な患者さんに移植を行うために、どうしていくかということについて発表します。

先生

循環器医療は技術の進歩や新たな取り組みなど、発展が目覚ましいといえます。今後もAIやロボットを積極的に取り入れるなど、パラダイムが大きく変わっていくことでしょう。第82回日本循環器学会学術集会は、医師たちが将来の循環器医療に目を向け、ともに考える場として少しでもみなさんのお役に立つ学術集会になると考えています。

 

日本循環器学会学術集会

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  • 大阪大学医学部附属病院 心臓血管外科 教授、日本胸部外科学会 理事長、日本再生医療学会 理事長、大阪府医師会 副会長、日本循環器学会 理事

    澤 芳樹 先生

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