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高齢者などのハイリスクの症例における大腸がん術後の注意点とは?沼津地域...
高齢者や何らかの併存疾患を抱えた患者さんは、術後に合併症が起こるリスクが高いことから「ハイリスク症例」と呼ばれます。ハイリスク症例の患者さんの中でも特に高齢者では、術後の回復において注意すべきポ...
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公開日 : 2018 年 12 月 04 日
更新日 : 2018 年 12 月 04 日

高齢者などのハイリスクの症例における大腸がん術後の注意点とは?沼津地域の患者さんのケアのために

目次

高齢者や何らかの併存疾患を抱えた患者さんは、術後に合併症が起こるリスクが高いことから「ハイリスク症例」と呼ばれます。ハイリスク症例の患者さんの中でも特に高齢者では、術後の回復において注意すべきポイントがいくつかあります。

今回は、大腸がんのハイリスク患者さんを多く受け入れる、沼津市立病院の第二外科部長である菅本祐司先生に、高齢者を中心とした術後の注意点などについてお話を伺います。

高齢者の術後における「早期離床」の重要性

寝込む男性

「病気は治っても、寝たきりになった」を防ぐために

高齢者の場合、術後にベッド上での安静期間が長く続くと、「廃用症候群」を起こす恐れがあります。廃用症候群とは、長期間の安静状態が続くことで、運動・生活機能が著しく低下したり、精神状態に悪影響をもたらしたりすることです。

具体的には、誤嚥(ごえん)性肺炎などの呼吸器合併症や、せん妄などの精神障害が生じることがあります。また、ADL(Activities of daily living:日常生活動作)が大きく低下することによって、術後寝たきり状態となってしまう方もいらっしゃいます。

呼吸器合併症−誤嚥性肺炎など

誤嚥性肺炎とは、食べ物や唾液などが誤って気道に入ってしまう(誤嚥する)ことで発症する肺炎です。発症原因としては、食べ物などを飲み込む機能が低下する「嚥下(えんげ)機能障害」が挙げられます。誤嚥性肺炎を発症すると、命を落とす危険性もあります。

誤嚥性肺炎を防ぐためには、術前から痰を出すための訓練を行ったり、術後は早期に飲水などを開始したりすることで、嚥下機能障害を防ぐことが重要です。

精神障害−せん妄など

術後、長期間のベッド上での安静によって、せん妄などの精神障害を起こす高齢者は少なくありません。せん妄とは、時間や場所がわからない、睡眠リズムが崩れる、意味不明の言動をとる、思考力が低下するなどの精神症状が現れる状態を指します。

若年者であっても、全身麻酔から覚める際にせん妄が起こることはありますが、通常は数時間程度で治まります。しかし、高齢者の場合には、それが数日以上続くことが多くあります。せん妄状態が続くと、体に挿入されている重要なチューブやドレーンなどを抜いてしまったり、興奮状態になって暴れてしまったりする方もいらっしゃいます。

術後の廃用症候群を防ぎ、「病気は治ったが、寝たきりになった」という状態を回避するためには、早期離床のためのリハビリテーションが非常に重要です。

次章では、当院における大腸がんの腹腔鏡手術の術後リハビリテーションについてお話しします。

術後の回復を促すためのリハビリテーション

基本的には翌日から歩行を開始する

大腸がんの腹腔鏡手術の場合、基本的には翌日から飲水や歩行を開始します。当院では、作業療法士(OT)や理学療法士(PT)などのリハビリテーションを行うスタッフが介入し、術後早期からリハビリテーションを実施しています。

リハビリテーションは、ベッド上での起き上がりや立ち上がりの訓練から始まり、その後、病棟などで歩行訓練を行います。

ただし、高齢者の場合、もともとの運動機能に個人差が大きく、中には術前から歩くことがままならない方もいらっしゃいます。そのような患者さんに対しては、リハビリテーションを行うスタッフが患者さんの足を動かしたりするところから始めて、歩行が可能かどうかを見極めてから歩行訓練を開始します。

嚥下障害に対するリハビリテーション

リハビリテーションというと体を動かす訓練を想像する方も多いかもしれませんが、それだけではありません。

手術を行うことで、先ほどお話ししたような嚥下機能障害がみられることがあります。これに対しては、誤嚥による肺炎などのリスクを回避するために、嚥下機能を改善させるためのリハビリテーションを行います。

このリハビリテーションには、耳鼻いんこう科が介入し、食べたり飲んだりするために必要な筋肉を動かすことなどにより、嚥下機能の改善を図ります。

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連載記事

1992年千葉大学医学部を卒業。消化器外科領域の疾患に対する内視鏡外科手術を専門とし、これまでの内視鏡外科手術経験数は2000例以上にのぼる。現在は、沼津市立病院第二外科部長として診療現場に立ち続けながら、後進の内視鏡外科手術指導にも情熱を傾けている。

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