検査・診断
まず、かぜを発症するまでの経緯を明らかにすることがとても大切です。症状の出方、周囲の感染状況、既往歴(これまでにかかった病気)などからを総合的に、かぜかどうかを判定します。また、かぜらしくない症状の有無を確認し、裏に細菌感染症が隠れていないかどうかなどを判定することも大切です。たとえば、発熱期間が想定されるよりも長いなどが、かぜらしくない症状に該当します。
発症するまでの経緯からウイルスが想定される場合、ウイルスによっては迅速検査が行われることもあります。RSウイルスやヒトメタニューモウイルス、インフルエンザウイルスの可能性があるときには、鼻から採取された拭い液を利用した迅速検査が行われることもあります。
かぜが流行した場合、場所によっては原因ウイルスを特定する取り組みがなされることがあります。たとえば、免疫力が弱く重い病気を抱えた子どもが多数人院しているNICU(新生児集中治療室)で感染が流行したときには、ウイルス分離と呼ばれる方法がとられることがあります。また、細菌の合併感染が疑われる場合には培養検査が行われることもあります。細菌を特定することは、抗生物質を選択するために役立ちます。
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