症状
がんはごく小さな細胞から発生し、徐々に大きく進行していく病気です。そのため、がんの種類によって異なりますが、一般的には発症早期の段階では自覚症状はほとんどありません。
ですが、進行してがんが徐々に大きくなるとしこりを形成したりすることにより、周囲の正常な組織や臓器を破壊したり、圧迫したりすることでさまざまな症状を引き起こすようになります。また、一部のがんでは、体に悪影響を及ぼす物質を産生して発熱を引き起こすなど、全身的な症状があることも知られています。
また、がんはどんどん大きくなりますが、周辺の血管やリンパ管を破壊してがん細胞が内部に入り込むと、血液やリンパ液の流れにのって発生部位から離れた部位に新たながんを形成する“転移”を引き起こします。とくに血流の多い肝臓や肺、脳などはがんの転移が起こりやすい部位です。
そして、がんは多くのエネルギーを使いながら増殖していくのも特徴のひとつです。がんが進行すると体力低下や体重減少、食欲低下、体力低下、衰弱という症状を引き起こす“悪液質”という状態に至ります。悪液質に至ると、単に体力が落ちるだけでなく、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなるなどさまざまな症状を引き起こします。
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