とびひ

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(伝染性膿痂疹)

最終更新日:
2020年11月20日
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2020/11/20
更新しました
2017/04/25
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原因

伝染性膿痂疹は、黄色ブドウ球菌とA群β溶血性連鎖球菌という2種類の細菌が原因となります。それぞれ細菌によって皮膚症状が若干異なる部分もあることが知られています。

黄色ブドウ球菌に伴う伝染性膿痂疹(=水疱性膿痂疹)

水ぶくれが主体となるものは「水疱性痂疹」で、おもに黄色ブドウ球菌が原因です。黄色ブドウ球菌による伝染性膿痂疹は、夏場、幼児に流行することが多いです。やけどを起こすと水ぶくれ(水疱)が生じますが、同じような水ぶくれを引き起こす毒素が黄色ブドウ球菌によって作られ、この毒素が原因となり水疱性膿痂疹が発生します。また、発症原因には、通常の抗生物質に耐性を示す市中感染型MRSA(耐性黄色ブドウ球菌)も、原因菌のうち約30%の割合で見られます。

A群β溶血性連鎖球菌に伴う伝染性膿痂疹(=痂皮性膿痂疹)

かさぶたがメインとなる伝染性膿痂疹を、「痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)」と呼びます。「痂皮(かひ)」とは、かさぶたのことです。痂皮性膿痂疹は、A群β溶血性連鎖球菌が原因となって引き起こされ、年間を通して見られる傾向があります。水疱性膿痂疹に伴うものより、局所の炎症所見が強いことも多く、発症年齢層も幼児に限らず幅広くなります。

リスク要因

伝染性膿痂疹の発症には、いくつかのリスク要因が知られています。皮膚症状は人から人に伝播することから、たとえば保育園や幼稚園等の集団生活、フットボールやレスリング等の接触の多いスポーツなどは、伝染性膿痂疹が流行する危険因子です。

また、原因となる細菌は、正常な皮膚バリアが損傷を受けた部位から容易に侵入します。そのため、小さな傷口やアトピー性皮膚炎湿疹等のかきむしった痕、虫さされなども、伝染性膿痂疹の原因となりえます。

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