とびひ

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(伝染性膿痂疹)

最終更新日:
2020年11月20日
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2020/11/20
更新しました
2017/04/25
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症状

水疱性膿痂疹

黄色ブドウ球菌による水疱性痂疹の皮膚症状は、痛痒さを伴う赤い発疹(ほっしん)から始まり、水疱を形成します。水疱の中身に徐々に膿が入るようになり(膿疱と呼びます)、容易に破れます。破れた部位は湿潤な状況が継続し、最終的にかさぶたが形成されますが、きちんと治療しないと症状は広がっていきます。

典型的な水疱性膿痂疹は皮膚が傷ついた部位から始まり、鼻(鼻いじりをするお子さんに多いです)や、腕(アトピー性皮膚炎をかきむしった痕に多いです)などの部位に症状が広がります。水疱が破れた痕には細菌が大量に存在するため、タオルや自分自身の手を介して、容易に別の部位に細菌がうつり、同様の皮膚症状を発症します。

痂皮性膿痂疹

A群β溶血性連鎖球菌が原因となる痂皮性膿痂疹の場合は、炎症が強く、痛みの症状がより強い傾向があります。さらに、全身症状として、発熱やリンパ節の腫れ、喉の痛みを伴うこともあります。伝染性膿痂疹の皮膚症状は、基本的に痕を残すことなく治癒することが期待できますが、なかには瘢痕(はんこん)を残すこともあります。

合併症

伝染性膿痂疹は、合併症を伴うこともあります。

黄色ブドウ球菌による伝染性膿痂疹の場合、毒素が全身に広がり、全身にやけどのような水疱を形成することがあります。この状態を「ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群」と呼びます。ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群になると、赤い皮疹に触れると簡単に皮膚がめくれるようになります。

また、A群β溶血性連鎖球菌が原因の場合は、炎症の表れ方が強い傾向があります。そのため、皮膚の中でもより深くに炎症を引き起こすこともあり、細菌が血液に侵入して全身に細菌が広がることもあります(敗血症)。全身に細菌が広がると、高熱や血圧低下といった症状が現れることがあります。

さらにA群β溶血性連鎖球菌の場合、伝染性膿痂疹を発症してから数週間の時間をおいて、急性糸球体腎炎を発症することもあります。急性糸球体腎炎になると、まぶたや足がむくんだり、血尿やたんぱく尿が出たりすることもあります。

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