症状
アレルギーの症状は病気によって異なり、多彩です。軽症症状は自然と改善していくことがほとんどです。
しかし、アレルギー症状は病気によりさまざまな症状を呈します。たとえば、粘膜に腫れを引き起こす病態であれば、重度な場合には気管の粘膜が腫れて呼吸困難となるケースもあります。また、血管が過度に広がって血圧が急低下することで、めまいや吐き気、意識消失などの症状を引き起こすこともあります。このような重篤な症状の場合、対処が遅れると命にかかわることも少なくありません。また、アレルギーの中には長時間かけて腎臓や肺の細胞にダメージを与えるものなどもあります。
アレルギーの症状は年齢によって変化していくことも大きな特徴の1つです。幼少期にはアトピー性皮膚炎や食物アレルギーとしてアレルギー症状が現れるものの、成長していくにつれて気管支喘息やアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などを発症するようになり、自然に治らない場合は成人喘息に移行するケースもあります。このようなアレルギー症状の連鎖を“アレルギーマーチ”と呼び、いかにしてアレルギー症状を発症させず、また軽快させていくかが課題となります。
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