症状
クッシング症候群の症状は多岐にわたり、全身に現れます。見た目から分かる特徴としては、中心性肥満が挙げられます。
中心性肥満とは筋肉が減って手足がやせる一方、体幹部に脂肪が多く付き肥満となる状態です。同様に、顔にも多く脂肪が付くことによる満月様顔貌や、肩の後ろに脂肪がつくことで水牛のような盛り上がった肩を呈する水牛様肩(バッファローハンプ)などがあります。
そのほかの身体的特徴としては、赤ら顔、にきび、多毛、お腹を中心とする赤いすじ、近位筋(体の中心に近い筋)の筋力低下などが挙げられます。
また、高血圧、高血糖、高脂血症といった生活習慣病の症状も認められ、これらの原因としてクッシング症候群が見つかる場合もあります。そのほかにもうつ症状や骨粗しょう症、感染症にかかりやすくなるなど、全身にさまざまな症状を引き起こすことが特徴です。
さらにひどい場合には感染症などで命にかかわることもあります。
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