くりおぐろぶりんけっしょう

クリオグロブリン血症

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検査・診断

定まった診断基準はありません。血液検査ではCRPが陽性、赤沈が亢進します。血清補体価の低下も高頻度に認められます。血清蛋白分画、血清蛋白泳動、血清中クリオグロブリン測定が診断に役に立ちます。紫斑などになっている皮膚を少し切り取って病理組織することで血管炎を証明したり、腎臓に針を刺して少量の腎組織を取り出して病理検査で膜性増殖性糸球体腎炎を証明したりすることも診断に役に立ちます。また、基礎疾患の有無も検索します。特にC型肝炎に感染していないか血液検査で確認します。C型肝炎ウイルス抗体価が陽性の場合は腹部超音波で肝臓の状態を調べます。クリオグロブリン血症と診断するためには、他の疾患としてその他の膠原病(ANCA関連血管炎IgA血管炎抗リン脂質抗体症候群など)による血管炎および血栓症、クリオフィブリノーゲン血症ではない事を確認する必要があります。かつ定まった診断基準がないため、基礎疾患・症状・血液検査・病理検査を総合的に判断して診断することになります。

 

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