症状
ニーマンピック病C型の主な症状は、発症する時期により大きく異なります。
周産期型(2か月未満の発症)
胎児では、胸やお腹に水が異常にたまる症状(胎児水腫)などが現れます。また新生児では、肝臓や脾臓の肥大、胆汁の流れが悪くなることで起こる黄疸といった肝臓に起因する症状がみられます。
乳幼児早期型(2か月~2歳未満)
肝臓の症状に加え、発達の遅れや筋緊張低下(体が柔らかい)、哺乳障害などの症状が現れます。
幼児後期型(2~6歳未満)
手足や体をスムーズに動かすことに難しさが出てくる(失調症状)ため、不器用さがみられる、転びやすいなどの症状が現れます。発音が難しくなる、食べ物を飲み込みづらくなる(嚥下障害)、知能が低下するなどの症状も現れます。また、カタプレキシーや、眼球が上下方向に動かない現象などニーマンピック病C型に特徴的な症状が現れます。
若年型(6~15歳未満)
これまでできていたことができにくくなる(退行)や学業不振、集中不良や多動衝動性などの発達障害(神経発達症)に似た症状がみられ、転びやすさや不器用さも目立ちます。嚥下障害や、発音がうまくできない構音障害もみられます。病気の進行は、乳児期よりも緩やかです。
思春期/成人型(15歳以上)
若年型とほぼ同様の症状で、進行はさらに緩やかです。幻覚や妄想といった精神症状や認知症が現れる場合もあります。
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