治療の流れ
プレコンセプションケアにおいては、カウンセリングや検査の結果に応じて、生活習慣の改善や栄養指導、基礎疾患に対するコントロールなどが行われます。感染症などの治療が必要な病気が見つかった場合は、治療につなげることができます。
生活習慣の改善と栄養指導
医師や管理栄養士などが具体的な改善方法を提案します。バランスのよい食事や適度な運動、痩せすぎや肥満を避けること、禁煙、アルコール摂取のコントロール、不足しがちな栄養素の摂取などが指導されます。
特に若年女性の“やせ”は早産や低出生体重などのリスクを高めることが報告されており、胎児期の発育が不十分であった場合には、成人後に肥満、循環器疾患、2型糖尿病など生活習慣病の発症リスクが高まる可能性が指摘されています。妊娠前から食生活を整えることが将来の健康維持のために重要であり、食生活指針が公表されています。(表1)
また“葉酸”は、神経管閉鎖障害などの先天異常を防ぐ目的で、妊娠前からサプリメントなどで積極的に摂取することが推奨されています。葉酸以外にも、鉄、ビタミンD、亜鉛、カルシウム、マグネシウムなどの栄養素が不足しないよう指導が行われることがあります。
(表1)
基礎疾患のコントロールと薬剤の管理
糖尿病、高血圧、甲状腺疾患、てんかん、膠原病などの基礎疾患がある場合、妊娠中の病状悪化や薬剤による胎児への影響を防ぐため、計画的な管理が行われます。
これらの管理は妊娠してから開始されるのではなく、妊娠の可能性がある場合または妊娠の希望がある場合には、前もって計画的に行うべきであるとされています。ライフサイクルを考慮したカウンセリングを行い、今の状態が妊娠・出産に最適かを検討したうえで、計画的に妊娠することが推奨されます。
なお、「妊娠中は薬を飲まないほうがよい」と自己判断で中断することは危険です。病状の急激な悪化は本人のみならず、胎児にも大きな影響を与える可能性があります。必ず医師の指示に従うようにしましょう。
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