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のりものよい

乗り物酔い

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

乗り物酔いとは、乗り物の揺れにより、気持ちが悪くなったり吐いたりしてしまう状態のことを指します。車や船、飛行機などの乗り物だけでなく、ジェットコースターやメリーゴーランドなどの遊具でも起こることがあります。乗り物酔いは、揺れを原因として起こるため、「動揺病(どうようびょう)」と呼ばれることもあります。

乗り物酔いは、小中学生に起こることが多く、幼児や老人ではみられにくいです。一度乗り物酔いを経験すると、そのときの記憶と関連して、再度乗り物酔いの症状を感じやすくなることもあります。

旅行の際に乗り物酔いを起こしやすい場合は、予防するための薬をあらかじめ内服する、前日はしっかりと睡眠を取り体調を整える、バスや船などでは乗る位置も工夫する、などの対応を心がけましょう。
 

原因

人の体には平衡感覚が備わっています。平衡感覚が正常に保たれていると、動作に合わせて転倒するといったことは起こりにくくなります。

正常な平衡感覚を保つためには、内耳に存在する前庭や半規管と呼ばれる器官のはたらきが重要です。これらの器官が正常にはたらくことで、前後左右の動きや回転運動などの動作を感知することができます。感知した情報に基づいて、全身の筋肉は微妙な調整を行い、姿勢を保っています。

しかし、平衡感覚の情報が過剰になると、自律神経が異常を示して乗り物酔いを発症します。そのため、車やバス、飛行機、船、遊園地の遊具など、実際に動くもので乗り物酔いを発症します。また日常生活では、平衡感覚は視覚情報と関連しながらはたらいています。しかし、視覚から得られる情報と、本来予測される身体の動き(平衡感覚)が合致しない状況では、脳が混乱をしてしまい、乗り物酔いに関連した症状が出現します。そのため、3D動画などのバーチャルリアリティで生じる「視覚と平衡感覚の不一致」も乗り物酔いと同じような状態を生み出します。

視覚情報と平衡感覚の不一致は、乗り物酔いの予防策を講じる上でも重要な観点です。たとえば、視覚情報からどのように身体が動くのかを予測できる立場にある車の運転手は乗り物酔いをしにくく、バスの後方座席に座る人は視覚情報が入りにくいため乗り物酔いをしやすくなります。
 

症状

乗り物酔いの初期症状は、頭痛やあくびなどです。乗り物酔いを引き起こす刺激が持続すると、徐々に吐き気や顔色不良、冷や汗、ふらつき、唾液の異常、倦怠感、嘔吐などの症状が生じていきます。

乗り物酔いは、一度経験するとその時の記憶がもとになり、同じような状況で再度症状が出やすくなります。たとえば、バスで乗り物酔いを感じたことがある人は、別の機会でも同じような症状を自覚しやすくなります。さらに、乗り物酔いはにおいで誘発されることもあります。ガソリンのにおい、排気ガスのにおい、他人が嘔吐したもののにおいなど、その人にとって不快なにおいを感じると乗り物酔いの症状が出現しやすくなります。
 

検査・診断

乗り物酔いの診断は、症状が出現した状況や身体診察を詳細に評価することでなされます。「車に乗ってから症状が出現した」といった状況を医師に伝えることが大切です。平衡機能を客観的に検査する方法も存在します。ただし、状況などから乗り物酔いであると診断できることも多く、このような特別な検査を行うことは多くはありません。

その他の病気の関与が疑われる場合には、血液検査、画像検査(CTやMRIなど)なども行われることがあります。
 

治療

乗り物酔いを起こしてしまったときは、可能であれば乗り物から降りましょう。スペースに問題がなければ、横になって休息を取ります。またベルトやズボンでお腹が締め付けられると症状が悪くなることもあるため、これらを緩めて圧迫をなくすことも大切です。

予防

乗り物酔いは、発症を未然に抑えるための対策を講じることがとても重要です。体調が悪い状態で乗り物に乗ると症状が出現しやすいため、前日からしっかりと休息を取り体調を整えることが大切です。同じ乗り物であっても、座席によって乗り物酔いの生じやすさには違いがあります。バスであればできるだけ前の方、視覚情報が入りやすい窓側、電車であれば後ろ向きではなく前向きの座席、船であれば揺れの少ない中央部などに座るようにしてみてください。

また、食事や飲みのもの摂取は適度にとどめることも大切です。移動中には、好きな音楽を聴いたり友達と会話をしたりして気分転換することも、乗り物酔い予防に有効です。

このような予防策を講じながらも乗り物酔いを繰り返す場合には、乗り物に乗る前に予防薬を内服する方法があります。ただし、ふらつきなどの副作用が出現することもあるため、運転手は内服を避ける必要があります。
 

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