原因
冷え症は上述したように、体温調節の仕組みが上手く働かなくなることによって引き起こされる症状です。その原因は多岐にわたりますが、単純に薄着や過度な冷房などが原因となるほか、以下のようなものも原因として挙げられます。
自律神経の乱れ
血管の収縮などの体温調節は自律神経によって司られています。そのため、ストレスや過度な疲れ、環境の変化、女性ホルモンの乱れなどによって自律神経の働きが乱れると、体温調節もうまく働かなくなり冷え症を引き起こすことがあります。
特に夏の空調などで外気と室温の差が激しい環境になると自律神経の働きが乱れやすくなり、暑い時期に冷え症になるケースも少なくありません。
血流の悪化
貧血や低血圧などの病気、運動不足や喫煙習慣、締め付けの大きな服装など、血流が低下しがちな原因があると特に手足の先などに体内の熱が届きにくくなるため、冷え症になりやすくなります。
筋肉量の不足
筋肉は熱を産生する器官でもあるため、筋肉量が少ないと体内で熱が作られにくくなり冷え症になることがあります。
冷えを引き起こす病気
冷え症は甲状腺機能低下症、レイノー病、全身性強皮症などの自己免疫疾患、閉塞性動脈硬化症などの症状の1つとして現れることがあります。対策を講じても冷え症が改善しないときは、背景に何らかの病気が隠れていることもあるので注意が必要です。
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