そうきょくせいしょうがい

双極性障害

俗称/その他
躁うつ病
最終更新日:
2021年10月04日
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2021/10/04
更新しました
2017/04/25
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治療

双極性障害は再発率が高い病気です。

ただし、早期に病気を発見し適切な治療を受けることができれば、多くの場合は問題なく社会生活が送れるようになります。そのため、全体の経過を把握してその時点の病相を改善することに加え、長期的な安定を目指した治療計画を立てることが大切です。病気をコントロールするためには、患者自身が病気について理解し、受け入れ、再発予防に努めることが何より重要です。治療方法としては薬物療法や心理社会的治療が検討されます。

薬物療法

薬物療法では主に気分安定薬や非定型抗精神病薬が使用されます。

躁状態のときと抑うつ状態のときでは治療法が異なるなど、双極性障害は治療薬の使い分けが難しい病気です。そのため、医師の指示に従って正しい量・回数を服用することが大切です。

なお、うつ病とは処方される治療薬が異なり、うつ病に使用される抗うつ薬は双極性障害のうつ状態が改善しないばかりか、経過を不安定化させる恐れがあります。したがって、抗うつ薬による治療をしても治らないうつ病の場合に、双極性障害の可能性について疑ってみることも有意義です。

心理社会的治療

心理社会的治療には、心理教育、家族療法、認知療法、対人関係・社会リズム療法などがあります。

  • 心理教育……患者本人が病気について正しい知識を身につけ、自分の症状を客観的に捉えることを目指します。
  • 家族療法……双極性障害の家族にも病気への理解を深めてもらい、患者と家族が協力して治療に臨めるようにします。
  • 認知療法……考え方の癖に気付き、物事をよりバランスよく捉えられるようにすることで、うつ状態のときに起こりがちな否定的な考え方を和らげます。
  • 対人関係・社会リズム療法……対人関係療法では、人と関わることによるストレスを解決することを目指します。また社会リズム療法では、自分の起きた時間・寝た時間、人との接触の程度などを記録し、生活リズムを守り、過度の対人接触をコントロールすることで症状の悪化を防ぎます。

再発予防

双極性障害は再発率が高く、再発を繰り返すたびに次の再発までの期間が短縮される恐れがあります。そのため、症状が落ち着いた後に再発を予防することが大切です。

再発の予防法としては、再発予防効果がある気分安定薬の使用による維持療法が重要です。また気分安定薬に加えて、一部の抗精神病薬にも再発予防効果があることが報告されています。そのほかストレスへの対処法を身につけておくことや、自分の再発の初期徴候を自覚しておくことなども大切です。

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